絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

絶望の底から青い空を見て・・・の新着ブログ記事

  • お誕生日に・・「ありがとう」

    貴女に遺すものが あるとすれば・・・ 小さな小さな貴女の真っ白でしわくちゃな手を握ったあの時「私の命に代えてでも、この子を守っていこう」と・・・決めた。 この可愛いらしい瞳に、全世界の美しいものを映してやろう・・・ この小さな心には、楽しさ・喜びを山ほど感じさせてやろう・・・・ そして、この小さな... 続きをみる

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  • 月命日に重なる想い「お母さん」

    「お母さんは、絶対に大丈夫や! 人間・・・ そんなに簡単に死ねない!」 暗い高速道路を猛スピードで走る車の中で交わしたあっちゃんとの会話だった。 13年前の6月22日、午前2時過ぎ、けたたましく鳴る電話の音で飛び起きた。時間的にも、ただ事ではないだろうと察した。 受話器の向こうから聞こえてきたのは... 続きをみる

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  • あっちゃんの夕日が沈んでいく!

    木漏れ日がすごく気持ちいい。 目を閉じて、車のシートを少しだけ倒して、好きな音楽でも聴いていたら、深い眠りに入ってしまいそう。 ・・・・そんな午後 私は、あの海にやって来た。 砂浜の波打ち際を散歩する夫婦がいた。太陽とは反対側の東の方角に向かって2人肩を並べて歩いている。 たまに、顔を見合わせ・・... 続きをみる

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  • 幸せになるために結婚したのに・・

    風邪を引いてしまった。 喉が痛く、体がだらしい。 明日になったら熱が出てきそうな・・・そんな感じがする。 こんな時、あっちゃんがいたら・・決まって・・・ 理由は分からないが、いつも「のり巻き」を買って来てくれた。 枕元にポカリと、体温計を置いてくれた。 仕事から這うように帰って来て、今日はそのまま... 続きをみる

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  • たった2日間だけの大切なメル友

    毎月11日・・・あっちゃんの友達の月命日。 彼は、電気屋さん! 笑顔の素敵な電気屋さん! あっちゃんの同級生。高校も大学も違うので、どのようにして知り合ったのかは、今となっては分からないが、我が家の全ての家電は、彼のお店で買い、彼が取り付けた物。 友達でありながら我が家の大事な電気屋さん。 あっち... 続きをみる

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  • もう少し・・

    時々、夏の太陽が現れてその日差しを手で覆うこともあるけれど、もう、すっかり秋。 風に 赤や黄に色を染める木の葉 歩く人の姿 暗闇に光るネオンにさえ 寂しげな優しい柔らかさを感じる。 あの日から8ヶ月・・・ 私の心はあの時のまま・・・ 動くことがなくて、 前に進めない。 毎朝・・・目が覚めると、 必... 続きをみる

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  • あっちゃんはきっとここに居る。

    「ゴースト」(洋画)という映画で、突然死んでしまったサム(主人公男性)は、 愛する人へ伝えることができない 愛の大きさを・・・ 真実を・・・ 現実を・・ 必死に伝えようとした。 見えない自分の存在を分からせるために、物を動かしてみたり、人(霊媒師)の力を借りてみたり・・サムは、死んでしまってからも... 続きをみる

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  • 取り返しのつかない大失敗

    私は、あっちゃんが美味しそうにお酒を飲む姿を見るのがとても好きだった。 だから、晩御飯には必ずお酒のおつまみを一品か二品添えた。 まずは、ビールから始まって、日本酒か焼酎を飲んだ。 美味しそうに飲んだ。 飲んでも表情は全く変わらなかった。普段から陽気な人だけど、飲むと益々明るくなって・・ 冗談言っ... 続きをみる

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  • 「ありがとう」って言いたい。

    孤独だけど・・・孤立ではないと思っていた。 でも・・・本当は完全に 孤立していた・・。 以前書いた文章を紐解いてみた。 あっちゃんが他界して5ヶ月を過ぎた頃・・私は、今までに感じたことがない孤独感を感じていたようだ。 今は、「孤独」であることが私に与えられた罰でもあり、運命なんだと諦めもついた。 ... 続きをみる

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  • 死の前兆・・

    ヒトの赤血球は、約120日の寿命がある。この寿命が異常に短い状態を溶血と言うそうだ。 健康管理は、やっぱり妻がするものなのでしょうね。 緊急入院して、初めて知った。 ボロボロになっていたあっちゃんの体のこと。 緊急入院(昨年12月29日)の約2週間前の12月13日、夜中1時頃、あっちゃんはコンビニ... 続きをみる

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  • 少し先に逝くね。ごめんね。

    あっちゃんの最期の言葉は何だったんだろぅ。 先日他界した川島なお美さんの最期の言葉が、 「ごめんね。」 だったと聞いた。 ベットを汚してしまったことに対しての謝罪の言葉だったらしいが、それを聞いていた、なお美さんの夫である鎧塚さんは、時間が経つにつれ・・・ その「ごめんね。」の言葉の真意を探そうと... 続きをみる

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  • 太陽が消えた!

    突然涙が止まらなくなった。 「あっちゃーん」って 呼びたくて・・・ 「ゴーン」って 呼んで欲しくって・・・ ぎゅーって 抱きしめられたくって・・・ あっちゃんに どうしても会いたくって・・ ベランダに出て空を見上げた。 「スーパームーン?」 空は、一面の雲だった。 もくもくした雲。 月はその中に姿... 続きをみる

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  • 生きているのか?死んでいるのか?

    9月になって・・・ 月・火・水・木・金は、仕事して、土・日は、引きこもる。 誰とも喋らず、部屋の中で一日中過ごす。 日曜日の午前11時頃、ソファに寝転んでいると、滅多に鳴らない携帯が鳴った。 「下に降りて来てくれる?」 (同じ敷地内で、スープが冷めない距離よりも、もっと近くに住んでいる義母だった。... 続きをみる

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  • 「歩く」ことはもう・・一生しない。

    静かな部屋の中 世界中に私一人なのではないかと錯覚する。 窓を開けると涼しい風とともに、虫たちの鳴き声が聞こえてくる。何時になっても・・・ よかった! 地球は・・町は、生きているんだ。 スズムシでしょうか。 コオロギ? クツワムシのようにも聞こえる。 とても淋しげで・・・・ 秋が来た事を喜び合って... 続きをみる

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  • 神様との約束があれば・・・

    「人間は、誰も70歳までは必ず生きられる」ってことにしてもらえないかなあー。 「70歳より若くして死ぬ人はいない」ってことにしてもらえないだろうか。 厚生労働省は2015年7月30日に、2014年分の簡易生命表の概況を発表した。それによると日本の平均寿命は、男性が80.50歳、女性が86.83歳だ... 続きをみる

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  • あっちゃん!いこう・・。

    寝転んで空を仰いでいた。 今年は、秋が早いと・・・喜んでいたのに。 やっぱり日中は夏の太陽が、時折季節が移り過ぎていくのを惜しむかのように顔を出す。 目を細め揺れるカーテンを見つめていると聞こえてきそうな気がする。 「行くかぁ〜。」・・・ 私が退屈そうにしていたり、つまらなそうに寝そべっていると必... 続きをみる

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  • 今日はお墓の前で待っていて!

    記憶がなくなればいいと思った。(軽率な非常識な発言をお許し下さい。) でも本当にそう思った。 高速を走る車の列。私も家路を急いでいた。 沢山の赤いテールランプが家族で過ごした大型連休の楽しかった思い出を物語っていた。 家路に着いたら、沢山の土産話に花が咲くのだろう。賑やかで、そして、明るい灯がとも... 続きをみる

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  • 日本一!自由人

    「絶望」の果てに自由があると・・ 聞いた。 どんな自由があるのだろう。 自由ってなんだろう。 今、私はすごく自由なんだけど・・ もしかしたら、「日本一!自由人」なのではではないかと思えるくらい。 好きな物食べて、好きな時に寝て、好きなだけテレビ見て、気が向いた時だけ料理して、逃げたくなったら逃げて... 続きをみる

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  • ダイヤはダイヤ

    「それからどうしたの?」 こんなにも人と話したかったんだ。 あっちゃんのことを・・・・。 私は、職場では、プライベートなことはあまり話さない。あっちゃんが死んでしまってからは、全くと言っていいほど話さなくなった。 口を開けば・・・ 「本当のこと」を話せば・・・ 涙で話にならなくなりそうだし、話した... 続きをみる

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  • 絶望の淵に立てた!

    使い掛けの洗顔クリーム 使い掛けのシャンプー・・・ 使い掛けの化粧水と乳液 使い掛けの香水 使い掛けのムース・・が いつもの場所に、動かした痕跡もなく 置かれている。 賞味期限切れのゼリー 賞味期限切れの焼肉のタレ 賞味期限切れのすき焼き風牛丼が、 随分前から冷蔵庫に・・・ とうとう誰も食べないも... 続きをみる

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  • みんな・・・いない・・。

    あっちゃんがいない今を・ ・・ 父か母が生きてくれていれば、私の暮らしは随分違っただろう。 母が生きていれば、きっと実家に帰って、母と二人で暮らすことを考えたと思う。 美しい自然に囲まれて そこに母がいれば・・・・ 今よりはいい・・・・。 泣くことがあっても、 私を抱きしめてくれる 母の胸があるか... 続きをみる

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  • 金曜日の涙

    昔から・・・金曜日が好き! (きっと・・・みんな!そう!) まさに、「花金!」 今も金曜日が好き。 ただ、あっちゃんがいた「金曜日」と、いない「金曜日」・・・・ 随分違う。 あっちゃんがいた「金曜日」は、夕方6時頃になると、私の携帯にエグザイルの「道」が大音量で流れた。必ずと言っていいほど・・・毎... 続きをみる

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  • 涙・秋・心

    窓を開けると、冷たい風が気持ちいい。 今年は随分早く秋が来たようだ。暑い夏は苦手で、どちらかと言えば「夏が嫌い」な私にとって、こんなに速い秋の到来は喜ばしい。 ・・・と、あっちゃんが生きてさえいれば、そう感じていただろう。 虫の鳴き声に耳を傾け、秋の夜長に思いを巡らし、秋が来たことを誰よりも喜んで... 続きをみる

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  • 運命共同体

    私の全部だった。 あっちゃんは、私の・・・ 優しい夫だった。そして、頼りになる父でもあった。面白くてユーモアたっぷりの兄でもあり、かっこいい恋人。趣味が同じで一緒に遊べる友達だった。 今思えば、実家から遠く離れた所に嫁いで来た私が唯一心を許したのは、あっちゃんだけだったかもしれない。 あっちゃんは... 続きをみる

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  • 初めての出会い

    夏に行きたくても行けなかった思い出の海へやって来た。 海へ着くなり、私の目に飛び込んできたのは、静かに輝いている夏の終わりの海ではなく、緑と黄色の葉をつけた沢山の桜の木々だった。 その、緑色と黄色のコントラストがとても鮮やかで初々しく見えた。 美しい桃色の桜の季節から、青々とした新緑の季節を経て・... 続きをみる

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  • 涙の代わりに

    ずぅーと眠っていたい。 眠っている間だけは、 あっちゃんが死んでしまった事 相続問題 コンビニ問題 全部忘れることができる・・ 目が覚めると、 息苦しく感じる。 動機がして 胸が痛い。 「あぁすればよかった。」 「こぅすればよかった。」 生きていれば・・ 後悔する事は多々あるだろう。 私も人生の節... 続きをみる

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  • 死んだような心のままで・・

    夏が終わる。 あの日から・・・・3つの季節を通り過ごして来た。 冬に別れた。 冬で終わった。 冬で止まった。 大切な人(配偶者)との別れ(死別)は、私自身の「死」と同じようなものだった。 死んだような心のまま・・・・ この夏、姉妹と一緒に少し遠出もしてみた。娘の所に行って流行りのオムライスを一緒に... 続きをみる

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  • 鬼嫁奮闘記③

    「 なんで、死んだん!?」 遺影を見つめて問い詰める。 「去年の今頃は・・・・・」って考えてしまうと・・・・もう大変! 息ができないくらい苦しくなる。 でも・・・ついつい・・・ 「去年の今頃は・・・」って。 するとその悲しさ、悔しさ、怒りの矛先が、 時に義父母へと向く。 そして・・・・ 私(鬼嫁)... 続きをみる

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  • 消えない罪悪感

    誰もそうだろう。 愛する人のことなら・・・・ 何でも分かっていると・・・ 私だって、 いつからか、あっちゃんの全てを理解していると思うようになっていた。 夫であったが、一番仲良しの友達で、一番の話し相手だった。 実は、趣味が同じで週末には、どちらからともなく誘い遊んだ。 「あっちゃん、こんなに一緒... 続きをみる

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  • 近づけない心

    家に帰れば一人・・ ・・・だが、 スープが冷めない距離よりも、もっと近くにあっちゃんの両親が住んでいる。 あっちゃんが生きていた頃は・・ 夕飯だけは皆で食べていた。(義母が食事の用意をしてくれた。) 共働きだったし、私の帰宅時間が遅かったので、とても有り難かった。 義父母にとって娘は、「たった一人... 続きをみる

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  • 分かっている答え

    お盆が終わった。9月になったら仕事も始まる。 自分の生活の拠点をそろそろ決めなくてはならない・・・って、い・つ・も思っている。 思っているけれど・・・・ 「答え」は、 随分前から・・・私の中で出ていた。 人は、大きな一歩を踏み出そうとする時、悩み・迷い、必死に考えるだろう。 しかし、心の中では、誰... 続きをみる

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  • 三姉妹・・・集合!

    九州から・・突然・・・・ サプライズ大好き姉妹登場! AB型の姉 B型の妹 そして、私はA型 なんと、姉妹バラバラ・・・ 趣味もバラバラ! 体格も色々・・ 顔はよく妹と似てると言われる。 だけど 、仲良し三姉妹! 姉と妹は、九州に住んでいる。私だけ、遠く離れている。 「旦那なし!子連れ女旅」と称し... 続きをみる

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  • いってらっしゃい!

    生きる理由は、娘だった。 娘の結婚式からわずか2ヶ月で逝ったあっちゃんは、自分の命の尽きる日を知っていた。 彼は、娘の花嫁姿を見ることを最期の目標とし、その日までを自分の命の期限とした。 挙式当日・・・あっちゃんは、完全燃焼した。 その日を境に、もう、心も体も空っぽだったに違いない。 完全に、燃え... 続きをみる

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  • おかえり!

    お盆は、先祖や亡くなった人が浄土(あの世)から戻ってくる期間と言われている。 たった四日間? 「それでは全く足りません。」 あっちゃんに会えなくなってから、もうすぐ七ヶ月になる。 私にとっては、お盆だの、正月だの、祭だの・・・そんなこと、もうどうでもいい。 「お盆だから会える。」なんて! 私は、い... 続きをみる

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  • 人生半分

    多分転職を決意し、仕事を辞めた年の初夏だったと思う。 あっちゃんがカラオケボックスに連れて行ってくれた。 自称郷ひろみの「あっちゃん」に、 松田聖子の「私」 それから、スピードHiro「娘」 歌って・・・踊って・・・大騒ぎ! そろそろ歌も終わりに近づいた頃、あっちゃんがマイクを持って言った。 「仕... 続きをみる

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  • 最大の後悔

    あの日がやってくる。 あっちゃんが再び輝こうと意気揚々としていた・・・あの日が・・・。 ちょっぴり!「幸せの予感」・・・も あったのかもしれない。 本当は、不幸の始まりだったのに・・・ 全然気づかなかった。 親戚や友達から届いた飾り花や大きな観葉植物の数々。店の中には入りきれないので、店頭にもずら... 続きをみる

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  • 私に丁度いい?

    「あーぁ。ちょっぴり自己嫌悪」 家に帰り着くと、 待ってました・・・・・ 義父母からの 「無言の抗議」・・つまらない・・ 誰もいない所に、知り合いのいない場所に行きたかった。ただそれだけなのに・・・ でも、どこに行っても心が満たされることはなかった。 美しい景色を見ては、悲しくなり・・すれ違う車を... 続きをみる

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  • 寂しい花火

    夏本番・・・8月になった! 私は、出発してから150Kmの地点で留まったまま。 先へ進むべきか、戻るべきか思案中。(私の心と同じ) どっちに行ってもあっちゃんはいない。 永遠に一人旅には違いない。 もう一日・・・ここにいよう。と、決めた。 午後7時を過ぎた頃・・・ どうやら、川向こうで花火大会が行... 続きをみる

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  • 鬼嫁奮闘記②

    走行距離メーターの表示を「0」にして、さあ!出発!! 右に行くか・・左に行くか・・・足の向くまま、気の向くまま・・・ 夏休みに入って10日。 仕事は8月31日まで、お休み。 子ども達と同じように、今は長い夏休み。 だから・・・・鬼嫁は、今日も行かせてもらいます。 朝6時半に出発した。 先ずは高速道... 続きをみる

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  • 聞こえない・・こえ

    あたりまえだけど・・・ 真っ暗な家に帰って来た。 玄関横のポストに1通の封筒が入っていた。それを握りしめ、鍵を開ける。 ムッとした空気、息苦しささえ感じる。 人の気配は? もちろん感じない。 誰もいないと分かっていても、言ってみる。 「ただいま」・・・ 「おかえり」・・・って声が聞こえたらどんなに... 続きをみる

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  • 天からのメッセージ!

    昨日見た夕陽(空模様)は、何の前触れだろうか? 今日で失踪五日目。 「そろそろ帰ろうかなあー。」そんなことを考えながらテレビを見ていた時だった。南向きの窓のレースカーテンが突然オレンジ色に染まった。 「これは?」 徐々に、ガラス越しの床から部屋全体が薄オレンジに包まれる。 まるで、四角い魔法の箱の... 続きをみる

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  • 鬼嫁奮闘記①

    カーテンを開けると、見慣れない風景が広がっていた。 夏・・・ 始まったばかり! 朝から、夏が来たことを喜んでいるかのように蝉の大合唱。 「初盆のことだけど・・・」 朝っぱらから声をかけられ、蝉の鳴き声のように鬱陶しく感じ・・・ 出て来てしまった。 何故だろう。 鬱陶しい! こんな時、本当は肩寄せ合... 続きをみる

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  • 死別の会で逢えた母

    今、私が癒されるのは、心寄り添える人と話すことだと思った。 ずっと前から気になっている集会があった。 大切な方を亡くした人の悲嘆を分かち合う会・・・・ 「死別の会」 インターネットで調べて、家から一番近いその会に参加してみることにした。 できれば、同年代ぐらいで、ご主人を亡くされた方と話してみたい... 続きをみる

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  • 嵐の夜に・・

    嵐の夜に一人なんて・・・ 昨日仕事が終わって、スーパーによって、チーズケーキと塩パン、かっぱえびせんにオレオ、それからみかんを買って・・・・・ 晩ご飯用のおかずをお惣菜屋さんで調達して・・・・家に帰った。 準備万端!! 「何の?」 「嵐の夜の!」 後は、台風が来ようが・・・・・・・鬼が来ようが・・... 続きをみる

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  • 半年・・・

    夏が来た。 あっちゃんの好きな季節です。 夏はコンビニが活気付く季節なんです。客単価(一人のお客さんが商品を買う金額)がアップ。入店者数も増える。気温も高い。これらが相乗効果をもたらし、売り上げは上昇! おまけに、学生達が休みになるので、スタッフの数も充実! だから、心なしかちょっぴり嬉しいあっち... 続きをみる

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  • 私の罪

    「人命在天」 人の命は、医師が決めるのではなく天が決める。 ・・・・と言う。 本当にそうなのだろうか。 人は知らぬ間についつい大切な人からのメッセージ(SOS)を聞き逃し思いも寄らない罪を犯してしまうことがある。 たとえ、定められた命でも、「人」によって、救われる命もあるはすだ。 いや!「人」だか... 続きをみる

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  • おもしろくない七夕

    今日は彦星と織姫は、きっと逢えませんね。 残念ですね! だけど、一年待てば「逢える」のですから・・・。 それを「 たった一年」と考えるのか「一年も」と考えるのかは、その人その人によって違うけれど・・・ しかし、1年に一度「たった一度」でもいいじゃないですか。 琴座のベガの織女(しゅくじょ)星と、鷲... 続きをみる

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  • 一人ご飯

    お一人様・・・・・で! (昔こんなドラマありましたよね。) 一人で食堂に入るのには抵抗があった。 四人掛けのテーブルに一人で座るなんて・・・ 届けられる料理を見ても、一人分だと、なんとなく淋しい感じもする。料理を差し出す店員さんもなんだか素っ気なく感じる。 食事を美味しくするお喋りもない。 「これ... 続きをみる

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  • 孤立感・疎外感

    突然! 心が乱れる。 感情の縺れ・・と言うべきか・・・・ 感情の起伏が激しい。 あっちゃんの事を思い起こし、私の心が、みな「愛しい・恋しい・懐かしい」思いに占領される。 でも、少し経つと、心の中が空っぽになり虚しくって・・・ 誰も分かってはくれないだろう。と。私の生活は、姉や妹・・・人と違ってしま... 続きをみる

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  • 二重人格

    「お前は四重人格やからのっ」って、私のことを言っていた。 自分でもそう思っていた。「多重人格者」だと。 まず、職場の私。 自分で言うのも恥ずかしいが、「真面目・働き者・熱血」 主演女優賞にでも輝きそうなほど、職場の中ではそのイメージが定着している。 次に友達や姉妹といる時の私。 「吉本に入ったらい... 続きをみる

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  • 待ちくたびれて・・・

    また、夜がやって来た。以前ならこの布団に入るまでの時間が大好きで大好きで・・・ あっちゃんと夫婦二人だけの生活は、9年目を数えていた。 あっちゃんは夕方から、コンビニに行くことが多くなっていた。 だから、夜は、私ひ・と・り。 この「一人の時間」が、 たまらなくいい! 「一人の時間」が、 たまらなく... 続きをみる

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  • タイムスリップ

    「死ぬ」こと・・・・ お葬式が終わって、3日以内に「雨」が降ると、その雨は、亡くなった人が「自分の死を受け入れた」という意思表示だそうだ。 その雨は・・・ その死が、長かろうが短かろうが・・生まれた時から定められていて、その人本来の寿命であるという証・・・・・。 ・・・・3日以内に・・・ ・・・・... 続きをみる

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  • 行動開始!

    突然思い立った。 「娘に会いに行こう」 この頃・・・夜、なかなか眠れない。夜な夜な起きて、小さな旅行鞄に一泊分の荷物を詰める。 一人分の用意なんて、5分もかからず終わる。 「よっし!午後からお休みをもらって会いに行こう。」 楽しみ半分・・・寂しさ半分・・・ 私達家族は、旅行好きだった。 毎年3月、... 続きをみる

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  • ごめんなさい!

    誰もいない家なんて、もう・・・帰りたくない。 借金の形にとられようが、燃えてなくなろうが・・・・・どうでもいい。 あっちゃんのいない家なんて・・・そこで、私が一人で暮らすなんて・・やっぱりできそうもない。 「実家に帰ろうかなあー」と、考えたこともある。ただ寂しいことに、私の両親も他界してしまい・・... 続きをみる

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  • ピリオド・・・一つ

    確かに・・・ 私の人生は終わった・・・そんな気がする。 未来への階段も途切れた。 あっちゃんの死とともに・・・ 私の過去と未来までもが消え去ってしまった・・・・・。 そうなんだ! あっちゃんの妻としての私の人生は終わった・・・・のだ。 あっちゃんと二人の未来への階段は途切れ、永遠に閉ざされたという... 続きをみる

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  • 人・・・嫌いなのに!

    突然の夫の死から始まった一連の出来事。 こんなにも早く大切な人との別れが来ようとは思ってもみなかった。 穏やかだった人生が一転した。 私の人生が終わった。未来への階段が途切れた瞬間だった。 泣いても、叫んでもどうにもならないということを、この四カ月で悟った。 一人で過ごす長い長い夜、想い出の曲を流... 続きをみる

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  • 人間嫌い

    いつまで、泣いてていいのですか。 いつまで、苦しんだらいいのですか。 いつまで、待ったらいいのですか。 いつまで・・・・ いつまで・・・・? 今日は、久しぶりの雨だった。 窓ガラスを打つ雨・・・ 窓ガラスを流れる雨のしずくが、後から後から重なって、川のように流れていく。 ぼんやりそれを見ていると、... 続きをみる

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  • 長い片思い

    柔らかい手の感触で・・・目覚めた。 娘が、向日葵のパズルが欲しいと言うので、二人で出かけた。私は、両手いっぱいに荷物を持っていた。 店内に入ろうと、ドアを開けたその時、持っていた荷物が、そこら中に落ちてしまった。 「あっ」 助けてもらおうと、名前を叫んだ。 大きな声で・・・ 「あっちゃん!」 やっ... 続きをみる

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  • 霞にまぎれた本心

    春の海に浮かぶ島々が薄く霞んで見える。 今日は雨・・・細い雨が降っている。 そして、今日は私達の結婚記念日。 家の中に居るのもつまらないので、また、またやって来てしまった。 行き交うフェリーや小さな釣り船。 フェリーの後ろを波しぶきが、白く太く一本の線を描く。薄ぼやけた海がみるみるうちに二つの世界... 続きをみる

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  • 私はさくら

    やっぱり来た。 この場所に。 砂浜に面して植えてある桜の木・・・ 地面に落ちるのをためらっているのか少しだけ残っている桜の花が、吹いてくる潮風に抵抗してしがみついている。 枝は、そんな花びらの細やかな願いも知らず、ただ悠然と風の流れに逆らわず自分の体をしならせている。 力尽きた花びらは、砂浜から巻... 続きをみる

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  • ないないづくし

    ひとり・・・ 遺影の前で手を合わせ 癒しの音楽に心を傾け 頬をつたう涙を拭かず 声に出し彼の名前を呼ぶ 何度も何度も・・・・ 何日も何日も・・・・ 毎日毎日・・・・ ひとり・・孤独・・・ ・・もうすぐ三ケ月になる いつまで私は、こうしているのだろう 忘れることは決してない。 思い出になんて絶対でき... 続きをみる

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  • 私の居場所

    無駄なことだとは分かっていた。 だけど、 伝えたかった。 ただ知って欲しかった。 胸が張り裂けそうな悔しさと悲しさを少しでも分かって欲しかった。 できることなら、私の胸を切り裂いて見せてやりたいとも思った。 しかし・・・ 「こちらはそんな負担は一切お願いしていませんから・・・・。」 人件費、廃棄の... 続きをみる

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  • 愛しているから・・・・

    片付けても・・・・ 片付けても・・・・ 後から、後から出てくる。 ゴミと言えば、ゴミの様な・・・何とも、捨てがたい大切なゴミが。 21×2+13=55 今年の誕生日が来たら、あっちゃんは55歳。彼の年齢と同じ数。 たわいもない、偶然の一致にもかかわらず、 思わずこの数の不思議に頬が緩む。 人間には... 続きをみる

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  • さようなら・・・コンビニ

    本、コップ、メモ帳・・・・一つ一つ・・・が、語りかけて来て、涙で何もできない、進めない日を送っている。 コンビニとの契約が終了した。 その日、久しぶりにコンビニに挨拶に行った。 あっちゃんは、店の角にある吸い殻入れが置かれた場所でよく煙草を吸っていた。お客さんと話しながら・・・よくそこに立っていた... 続きをみる

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  • もう一つの終り

    父の死・・・・娘にとっては、 息子の死・・義父母にとっては、 兄の死・・・・義弟にとっては、 そして、私にとっては、夫の死。 同じ一人の人間の「死」だけれど、それぞれの立場で、感じ方や受け止め方にはかなりの温度差があるようだ。 悲しみや心の痛みを量る物差しがあるならば、夫を亡くした妻(私)が最もそ... 続きをみる

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  • 失われた感情

    終わった・・・・ 確かに終わった・・・・・ 何かが・・・・ 一つ・・・ 歌を忘れたカナリアの童謡がある。 昔聞いたことがあるような気がする。 彼は、 あっちゃんは、 亡くなる半年前から、急激に・・・ 笑顔を、笑い声を忘れていったような気がする。 ユーモアたっぷりで、人を笑わせたり楽しませたりするこ... 続きをみる

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  • 逃げられない現実

    悲しんでばかりはいられなかった。 絶望的な現実がそこにはあった。 逃げられない現実が・・・。 私の事例は、「相続放棄事件」と名付けられた。 簡単に言えばこうだ。 「借金が払えない。」 「ならば、払わなくてもよい。」 但し、 「主人名義の財産を没収する。」 と、いうことだ。 主人名義の財産は、 車、... 続きをみる

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  • 届け!ラブレター・・・

    あっちゃんへ (お彼岸の中日だったので 手紙を書きました。) 今日は娘と二人で、以前よく行った海に行きました。車の中に差し込む日差しは暖かくて・・・ 季節はすっかり 春になっていました。 私の心も・・・・ 春になれ! 春よこい! あっちゃん、元気ですか。 桜のつぼみも膨らんで、そろそろ開花も近いよ... 続きをみる

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  • 最高にカッコいい新婦の父

    確かに、「目処がついている」と、あっちゃんは、言った。 「目処がついてる。」言い返せば、「分かってやっている。」と、いうことにならないだろうか。 あっちゃんは無計画のようで、几帳面な性格だったから計画的にやっていたことも多かったのだろう。 その一つに・・・・・ 信じられますか? あっちゃんのお葬式... 続きをみる

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  • 目処のつけ方

    あの言葉の意味は何だったのだろう。 「コンビニどうする?体のこともあるし。心配事はない?」と、聞いた。 多分昏迷状態から抜け出して、はっきり応答出来る状態にあったから1月18日だったと思う。 その時彼は、こう言った。 「おぅ。心配ない。目処はついとる。」 何の目処がついていたんだろう。 コンビニを... 続きをみる

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  • 許せない秘密

    人は海を眺める時、何を思うのだろうか。 近頃私は、娘が小学生だった時に、三人でよく行った海に向かって車を走らせる。自然と足が向かうと言っても過言ではない。 海を何時間でも一人で眺めているのだ。 そんな行動をとるようになったのは、あっちゃんが死んでからだ。 昔の思い出を探しに行くわけじゃない。あっち... 続きをみる

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  • 会いたい

    明日・・・あっちゃんの 四十九日法要 会いたい。

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  • 最大の裏切り

    葬儀会場を知らせる白い看板。そこに、あっちゃんの名前が書いてあった。 会葬御礼の葉書の 喪主の欄に、私の名前が印刷してあった。 わたしは、この二つの冷酷な、人の気持ちも考えない薄情な代物に、あっちゃんの死を確信させられた。 体の周りに、ドライアイスが置いてあって、そこで寝ているあっちゃんを見ても、... 続きをみる

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  • きいろい 涙

    その晩は、早く眠りについた。 明日からの久しぶりの仕事に、身が引き締まる思いもしていた。あっちゃんが、安定していると思っていたから、仕事が終わったら、あっちゃんの所へ飛んで行こうと、ワクワクさえしてた。 仕事をし始めて、3時間過ぎた頃、事務員さんが走って私の所にやって来た。よく見れば、片手に電話機... 続きをみる

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  • 静かな裏切り

    あっちゃんは、全てのことを受け入れていたような気がする。 どうしようにも回復しない肝臓のことも・・・・ 溜まってきた腹水のこと 抜けきれない尿の量 異様に腫れていく体を、 もしかしたら、 自分の死ですら・・・・ 1月19日 いつも通りあっちゃんと過ごして、私の心の中では余裕すら出ていた。 このまま... 続きをみる

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  • 期待の星が・・効かない!

    新しい仲間が増えた。 ラシックスちゃん・・・・(利尿剤) やはり、入れる点滴の量にしては、かなり友達一号(尿袋)の量が少ないのだろう。 娘は、あっちゃんが入院して、友達一号を身に付けて以来ずっと、尿の管理をしている。管理と言っても、管に溜まる尿を袋の中に移動させることだ。これが、1mlでも2mlで... 続きをみる

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  • 尿と便

    友達一号の量を毎日、看護師が見て記録している。 尿の量と、便で、体の様子が分かるのはもちろんだか、命の長さも計れるらしい。すごいね。だから、いい色のおしっこと、形のいいうんこが出た日には、毎日、お祝いしなければならないんだね。 普通の人は、1日1500mlの尿が出るらしい。 「今日もおしっこさんあ... 続きをみる

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  • 身体が2倍に・・

    1月16日・・・朝、6時半 携帯が鳴る。 EXILEの道・・・(いい曲だぁ) あっちゃんだ! 「新聞買ってきてほしい。」 「はいよ」 「何時頃来るんか?」 「なるべく早く行くよ。」 ICUに入ってから、私と娘が夜遅くまで付き添うので、朝は、わりと早い時間から、義父母が、付き添ってくれていた。私達が... 続きをみる

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  • 復活くん大活躍

    昏迷状態に・・・。 しかし、 顔をさわっても、 手を握っても、 肩をたたいても、 反応 ゼロ 0?!! ただ、ただ眠ってる・・・。 時々「あー」と声を出す。 それだけでも、十分嬉しい!! あっちゃん‼︎ 疲れたんだね。 朝も夜もなく・・・・電話がかかってきて、 1年・・365日・24時間 心休まる... 続きをみる

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  • 体が破裂しそう!

    1月14日 ICU 2日目 朝来て、驚いた。 えっ⁈ えっ⁈ 「1, 2. 3・・・・6本⁉️」 あっちゃんの体と6本の点滴がつながれている。 これが、全部体の中に・・・⁈ これじゃー、友達一号(尿袋)もあふれちゃうよぅ。 それを知ってか知らずか、ベッドから あっちゃんの声⁈ こ・・・・え⁈ 「あ... 続きをみる

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  • とうとう ICUへ

    復活くんは、なかなか力を発揮しなかった。 毎日、二本の復活くん(アミノレバン)。それが、2日間投与されたのに、 あっちゃんは、眠ったまま・・・。 昏睡状態 一向に、復活しない。 姉妹が、また、九州から来てくれた。兄も、友達も、親戚も。 眠ったままのあっちゃんを見舞ってくれた。 その夜、姉と妹が 一... 続きをみる

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  • 復活くん!誕生

    固く閉ざしたまぶた・・・ 「あっちゃん・・・・」 「あっちゃん!」 何度呼んでも返事は返ってこない。 もう、このまま・・・永遠に・・・⁈ それでも、私は、 相づちも うってくれない・・・・ 何も答えてもくれない・・・・ いつものように・・・・ 「おぅ」と・・・・さえ言ってくれない あっちゃんと、 ... 続きをみる

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  • 壊れていく体

    不安は的中した。 うとうと・・・・・・・うとうと眠り出すあっちゃん。 「眠いの?」 「おぅ」 うとうと ・・・・うとうと・・・してる。 テレビを消すと、 「テレビつけて!」と、 すると、しばらくして、 また、うとうと・・・ 何故か眠いらしい。 この時は、知らなかったんだけど、何でも、食事が、タンパ... 続きをみる

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  • 偽りの時間

    心は、折れかかっていた。 あっちゃんが、私の目の前で話をしていても・・・。 テレビを見ていても・・・。 彼の姿が、まるで霧の中にでもあるかのように感じていた。 本当に言いたいことを 本当に聞きたいことを 本当に知りたいことを 口に出せずにいたからだろう。 偽りの平穏を装うしかなかった。 少しでも涙... 続きをみる

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  • 束の間の喜び

    お医者さんって、嘘をついてもかまわないのですか? 生死に関わるような嘘を言っても、許されるのですか? あっちゃんは、1日500mlまでの水だけ許された。 もちろん、絶食、24時間の点滴、そして、友達一号(尿袋)とも離れられずにはいたが、お正月の三日間を過ごすことができた。 毎日、24時間あっちゃん... 続きをみる

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  • 最期の二人だけの大晦日

    私の家は、病院から40分の所にある。 同じ敷地内に義父母が暮らしている家がある。あっちゃんは、長男なのだ。 義父母には、帰ってもらった。 29日からの緊急入院騒ぎで、義父母も相当つかれているにもかかわらず、今日は、息子のたった24時間の死の宣告をうけ、さらに、その命の期限を「延命処置をしない」とい... 続きをみる

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  • 延命処置はしません。

    どのくらい時間が経ったのだろう。 まず、家族に知らせなくてはならない。義母に電話した。娘に電話した。それから、私の姉と妹に・・・電話した。 そして、また、声をあげて・・・・泣いた。 「あっちゃんが、死んでしまうよー‼️」 早く・・・早く・・・ あっちゃんの待つ病室に帰った。 白くて重い扉を開ける時... 続きをみる

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  • 死の宣告・・・24時間

    12月 30日 絶食開始。 血液検査。 今日から、24時間の点滴。 水さえ全く飲めない。 大切なのは、尿の量の管理。 この日は、まさか、死が近づいているなんて思いも寄らなくて、彼を病室に一人残して帰ってしまった。 12月31日 この日も、やっぱり水も飲めない。自分で尿を取るのが面倒くさいらしく、尿... 続きをみる

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  • 覚悟した裏切り行為

    店に着いた。静かに降りようとする彼の背中に向かって、 「頑張ってね。」と、一言。 あっちゃんは、知っていたのかもしれない。この時・・・・既に。 私は、気になりながらも、家に向かって車を走らせた。 それから、一時間半後、携帯が鳴った。エグザイルの道・・・聞き慣れた着信音。 あっちゃんだ‼️ 「腹が痛... 続きをみる

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  • 絶望・・・愛とは裏切りなのかもしれない

    「24時間の命」 2014年12月31日、医師から そう告げられた。 「えっ⁉︎今日死ぬってことですか?」 しっかり私の目を見てうなづく医師。 分かっていたような気がする。なんとなく予感してたような・・・。 「明日も、体すっちゃるからね。」 そう、約束したのに・・・・・。 二度と一緒にお風呂に入る... 続きをみる

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