結局、人は景色より「人」のことが心に残る
主人を亡くした年の6月…
丁度・・・今頃…
私は一人沖縄にいた。
娘が小学生の時…
夏休みは毎年沖縄だった。
それもあり…
思い出探索…
哀しみの一人…旅…。
1ヶ月間コンドミニアムを予約した。
しかし、レンタカーもなく…
周りには洒落た店もなかったから…
朝に夕に正面に広がる海に行った。
沖縄に決めたのは…
一番に海が見たかったからだし…
ただ…それだけでよかったのだけれど…。
一週間でコンドミニアムをキャンセルし、西海岸にあるホテルに引っ越し…。レンタカーを借りた。
当てもなくただ車を走らせた。
観光場所はほとんど見ているから。
そして、そのホテルも一週間で引っ越した。
レンタカーを返し、那覇市内のホテルにチェックインした。
沖縄に行ったからって…
海を見たからって…
思い出の地を辿ったからって…
哀しみは癒えることはなく…
哀しみは・・尚深まったかもしれなかった。
今、5年経って…
あの一人旅で一番に思い出すことは、沖縄の「占いの父と呼ばれる福田隆昭さん」に会ったこと…。
名前も…
生年月日も…
夫の死も…
何も言ってないのに・・
全て知っているかのように優しく話してくれた。
号泣…してしまった…。
約3週間・・・
泣いて…
泣いて…
「一人」を沢山…たくさん感じて・・
帰って来た。
やっぱり一人の場所へ…。
あれから…何が変わったのだろうか・・・
私の心は…あの時のままなのではないだろうか…。
