絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

12月が嫌いな理由

思い出したくもない・・

3年前の12月29日。

(以下 ブログ「緊急入院」「別れの予兆」を掲載)


2時が過ぎても3時になっても、部屋から出て来ない。6時を過ぎた頃、

「仕事に行く。」と、あっちゃんがやっと出てきた。


違ってた。

もう…いつものあっちゃんではないような…

何かが起こりそうな…

それは、大切な人としか通じていないテレパシーだった。


私には、直感があったんだと思う。だから、あの日・・あっちゃんをコンビニまで送ることにした。

あっちゃんを送って、一時間半後、携帯が鳴った。エグザイルの道・・聞き慣れた着信音。


あっちゃんだ!


「腹が痛い。迎えに来てほしい。」


お腹を抱え、下を向いて歩きづらそうに店から出て来たあっちゃん。ゆっくり近づいて来て、いつもの指定席にドスンと腰を下ろした。

車を走らせて、2、3分後、

突然!


「うっ」

車の窓を開け、唾を吐き出す音。

「うっ」

うす暗い車の中。

震えているように感じる彼の体。

うす暗い車の中。

白いマスクに滲む濃い液体の跡。

バックミラーを見た。

彼の口から、まるで噴水のように何かが噴き出した。それを「血」だと直ぐに確信した。

見てはいけないものを見てしまったような…

後ろに座っているのは、私が心から愛したあっちゃんではないかのように…

冷たい空気が流れた。


バックミラーに映るあっちゃんが、とてもとても、遠くに感じた。

手を差し伸べれは、そこにいるのに・・・

遠くへ行ってしまう・・もう、その時…感じていたみたい。

年末押し迫った12月29日緊急入院する事になる。


あのうす暗い車の中で感じた冷たい空気…それは、あっちゃんとの「永遠の別れ」を予告していたのかもしれない。

でも…でも…本当に死んでしまうなんて思わなかった。

この日を最期に、あっちゃんは家に戻ることはもう…なかった。

そして、

「24時間の余命宣告」を受ける大晦日を迎えるのだった。

ただ会いたい…

こんなにも愛おしくて…

「ひと目でいい

ひと言でいい


1秒でいいから…

会いたい人がいる。」


そんな…

私は幸せ者なのかもしれない。

会えないけれど…

会えないと分かっているけれど…


あっちゃんのことを想う時、決まって笑顔のあっちゃんが見える。


もう一度だけでいいから、

あの笑顔と笑い声を見たいし聞きたい。

ほら…

ほら・・・そう考えるだけで…


涙でいっぱい…になっている。


あと…どれぐらいしたら会えるかなあー。

野村沙知代さんが教えてくれた。

すごく怖くなる時がある。

「死」んでしまうことが怖い訳ではない。


こんな生き方を何年続ければいいのだろぅ…と、ふと思う瞬間が…何故か恐ろしい。


一人は楽だと言い切った…。


だけど…一人は虚しい。


あっちゃんと暮らしたあの家に帰られないのならば、私は、この四角い小さな部屋の中で、いつまで暮らせばいいのだろう。


少し高めの天井を眺めながら…そう思う。


一人で生きられるかもしれないと…言った。そう思っている。強がりだろうが…そう・・思いたい。

だけどそれは、今はこうして働けるからだろうし、体もまだまだ動かせる。職場には、気の合う仲間もできたし、趣味の幅を広げていこうかと少しずつ行動もしている。


だけど…怖くなる時がある。


それは、野村沙知代さんが教えてくれた。


きっと、


体がしんどくなって…

誰かに頼りたくなった時…

ベッドの上で小さな声で、

「左手を出して…」っと言ったら、


握り返してくれる・・



大きく優しい手がないから…だ。


安心できる…


手がないからだ。


(野村沙知代さんのご冥福を

お祈りいたします。)