道路に面した一方の壁は、丸型にして大きな窓(出窓)をつけよう!
リビングの角には六畳程度の和室を作り、お客様が来た時に対応できるようにしよう!
そして、リビングとその和室は、2、30cmの段差を付けて、開けるとそこに腰掛けられるように…。
皆んなで集まる場を作ろう。
娘の部屋には沢山の光が入るように、窓をたくさんつけてね!
なんて・・・
夢を詰め込む為に建てた家…
そこには溢れんばかりの幸せがあった。そしてまた人も、笑顔も増えていくものだと信じた。
しかし…
その家はもう私の家ではない。
主人名義の家なので・・
空き家になって、7、8年…
そこに住むこともできたのだが…。
義父母には悪いが・・・
主人が亡くなって…
その家には、
その場所には、
愛する人達がいなくなった。
心許せる人達もいなかった。
嫁いで30年近くそこで暮らしたけれど…
結局、私はそこに馴染むことがなかったのかもしれない。
ただ…
その家には、
主人がいるから、
娘がいるから、
職場があるから住んでいただけで・・
主人を亡くし、
娘を嫁がせ、
仕事を辞めたら…
そこにいる意味がなくなってしまった。
できれば、
私が生きているうちに、あの場所は更地にしたいと思っている。
何もなかったように…。