こんな人生も…あり⁉︎
仕事が終わって…
家に帰り駐車場に車を停めたら…
しばらく車の中で音楽を聴きながら過ごすことがある。
ぼーっと・・・
考えることなんて…なんにもない。
そう…
いつもいつも・・・
主人の事を考えている訳ではない。
なるべくなら、考えたくないくらいだ…。
悩みなんて… ものも…
「生きていること」自体が悩みみたいな…ものだから…
あるような、ないような…
どうでもいいような…
ただ…
死別してからの「私の生き方」を振り返った時…
『本当にこれでよかったのか?』と、自分に問うことがある。
今更だけど…
今になって…
誰の声も聞こえない!
誰からも干渉されない!
そんな生活を選んだことを・・・
大きな窓の内側で…
誰にも知れず…
ゆったりとした時間が流れ…
余計なことは考えず…
ただ…ただ…
主人の遺影を胸に泣いた。
周りを見ると…腹が立つから
何も見ず・・・
何も聞かず・・・
そんな日を過ごした。
私の部屋の大きな窓を…
じっと眺めている…と・・・
自分の人生はなんて惨めなんだろう…と悔やむ一方で、
望んでいた訳ではないが、結果として、この上ない自由を手に入れたのも「ここだな」と思う。
たくさんの大事な物を失ったけれど…。
私にはまだまだあるじゃない!って
自分を奮い立たせている。
部屋に入り、
大きな大きな窓を開けた。
湿ったような空気が、
一瞬で変わった。
