絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

死別 新たな哀しみが続く

 何かが終わったような…

        そんな気がした。

 夫の死から5年…

 

 私は、

 すごくすごく哀しくて、寂しくて…苦しくて…泣いてたあの頃を…

 毎日毎日海に行っては、真っ暗になるまで

 ただ…空を見て・・・

   …海を見て・・・

    泣いたあの時の気持ちを…


 5年経って・・・


 あの…息が止まりそうなほどの…「哀しみ」がどれほどのものだったのか…

 あの…心臓がちぎれていくほどの…「哀しみ」がどんなに深いものだったのか…


 思い出せずにいる…。


 強烈な…

 今まで感じたことのない感情に押しつぶされ…死んでしまうのではなかろうかと思うほど苦しかったのに…。


 あの時のその・・・

 心に感じた切れそうな痛みを…


 思い出せなくなった…。


 5年経って、

 やっと…死ぬほどの哀しみを乗り越えつつあるのだろうか…。


 哀しみが癒えた訳ではない。


 あの心臓に突き刺した「痛いほどの哀しみ」の痛みが薄れただけに過ぎない。


 しかし…


 愛おしさは膨らむばかりで…

 季節が変わる度に「生きていたら…」と悔やみ懐かしみ…


 普通ではない自分の立ち位置を悔やむ。


 これから5年は、「悔恨の哀しみ」が続くのだろうか…。

 

 終わりは・・・

 また新たな「哀しみ」の始まりなのだろう。

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