会えなくなって…3度目の秋 … 「あれから…3度目の…」。 月日の数え方が… 時の流れの表し方が…、いつの頃からか変わった。 「あれから…」って・・・。 あっちゃんの死が、私の生きている「時」の基準となった。 「あれから」とは、始まりを意味する。 私の人生は終わったかと思っていたのに始まっていた。... 続きをみる
2017年9月のブログ記事
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自然に流れて来る涙があります。 訳もなく泣いている時があります。 その時… 心を突いて出てくる言葉は、 必ず… 「あっ…ちゃん…」です。 これまでも… この先も…ずっとそうなのでしょう。 毎日・・・不完全燃焼です。
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ようやくウトウトし始めた。 電気を消し、スタッフルームは、パソコンの青い光が異様に光っているだけとなった。 パソコンをシャットダウンすると、部屋の中は真っ暗になる。何方かと言えば、寝る時は真っ暗な方が寝やすいのだが…。 寮の中ではいつ何が起こるか分からないので、直ぐに行動できる為にも最低限の明かり... 続きをみる
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2ヶ月ぶりに家に帰った。 有難いことにお義母さんが、たまに窓を開けてくれたり掃除してくれたり…していたらしく、カビ臭い匂いがすることもなく・・・以前と全く変わらない空間がそこにあった。 ただ… やっぱりそこにあっちゃんは居なかった。 どこにもいなかった。 「おかえり…。今回はゆっくりじゃったのぅ。... 続きをみる
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勢いよく窓を叩く雨… 何もかもを吹き飛ばしてしまいそうなほどの風の唸り… 今日は、もう…4度目。 緊急速報を知らせる警笛音。 小さな部屋に響く。 でも…不思議。 少しも恐ろしくない。 この荒れ狂う風に乗って、あっちゃんがいるところへ逝けるなら…それも、また素敵ではないか…。
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「さとみ…」 「さとみ・・」 肝性脳症で、意識レベル3(ほとんど眠った状態。しかし、外的刺激に対しては反応する。)のあっちゃんが私の名前を呼んだ。 「あっちゃん…」 思わずあっちゃんの頬を両手で包み「私のこと分かる?」って聞いた。 「さとみ…」って言った。 普段は名前で呼ぶことはない。私がジュゴン... 続きをみる
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自分の心のありようで… 元気にもなれるのであろうか…。 笑って過ごさなくても、「生きている」ことにたまには喜びを感じたり、感謝の気持ちが持てたり…したいものである。心が安定して…2人でいた時には、 夕陽のオレンジ色に揺れる寂しげなさざ波も… 薄暗い空から哀しげに降る雨も… 雲に隠れ見えなくなりそう... 続きをみる
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二人いればいいよね。 向かい合えるから… 顔が、 手が、 体が、向かい合って… 心が、向かい合うと、強くなれる。 何でも出来そうな気がするよ。 握り合える手があれば… 勇気が湧く。 優しくもなれる。 その魔法の手が、 大きな手がなくなってしまった。 お手ぇて〜つないでぇ… 気持ちのいい秋空の下 手... 続きをみる
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いつの間にか…秋になっていたのですね。 女子寮では、来春高校を卒業する子ども達に自活支援活動を行なっている。つまり、自分の事は自分でする(自立した)生活ができるようになるために、「自活棟」と言う場所に行き、そこで半年間生活をする。その間に調理以外の殆どのことを一人でこなし、基本的生活習慣のリズムを... 続きをみる
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どうして…後から後から涙が出るんだろう。 なっちゃんも元気になって… 仕事にも少し慣れたし…問題もない。心配事も今はないはずなのに… 何故か…悲しい。 分かっている。 理由は、あっちゃんがいないからだ。いつも…そう… 理由は…それだけ・・・ 1ヶ月後…甥の結婚式がある。 1ヶ月以上前に結婚式の案内... 続きをみる