絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

死別の会で逢えた母

今、私が癒されるのは、心寄り添える人と話すことだと思った。

ずっと前から気になっている集会があった。

大切な方を亡くした人の悲嘆を分かち合う会・・・・


「死別の会」


インターネットで調べて、家から一番近いその会に参加してみることにした。


できれば、同年代ぐらいで、ご主人を亡くされた方と話してみたいと思った。


会場に入ると、 20人近く人が集まっていた。



「こんなもんか」

かなり意気込んで出かけて来たので、気落ちしてしまった。しかも、会場にいる人の平均年齢は、70を確実に越えているように見えた。


少し残念だった。

同年代の方と話したかった。


それでも先輩の方々のお話を聴くことできっと、建設的な気持ちになれるのではないかと期待し、椅子に静かに腰を下ろすことにした。


会場に入った時から私は、不思議な気持ちだった。入り口で頂いたパンフレットに目を通しているうちに、涙が自然と出てきた。


ハンカチを出した。

ここは「泣いてもいい場所」・・・・そう思うだけで、泣けてきた。


誰にも遠慮せず思いのまま・・・に。

午後2時ぴったり代表者の話が始まった。

代表の方は息子さんを14年前に亡くされたようだった。しかも息子さんは、失踪し自死したようだった。


ひとり一人現在の心境を話し出した。


私の番が来た。


一言話し出すと、涙が一気に溢れ出してしまった。

泣きながら・・声を詰まらせながら、

「この会に参加しようと思った理由」

「緊急入院して、亡くなるまでの事」

「後悔している事」

「私の居場所を探している事」を、思いつくまま話した。


本当は、質問してもらいたかったし、アドバイスも欲しかった。だけど、それを求める場所ではないのだと気付き、次の方へマイクを渡した。


この会の趣旨には大いに賛同できた。ただ、要望がある。


まず、会場に心地よい音楽を常に流してほしい。


次に、順番にマイクを回しながら話すのではなく、自主的に話したくなったら、自分の事でも、今話した方への質問でもできるように・・・・・自然に言葉が出せるような「話したい時に話す」雰囲気をつくって欲しい。


そして、


より、共感し、分かち合うために、グループ討論もしたい。

①年齢別で、


②配偶者・親・ 兄弟・子・・・など

大切な人別で・・・・

物足りなかった。

この会は、

「これが最初で最後かな。」

でも、帰り際に・・・

私の隣に座っていらした80代の女性が、私の背中を撫でながら、「貴方が元気でいる事が大事よ。」と言って下さった。


お母さんみたいだった。

義父母でさえ私の背中を撫でてくれなかった。


「貴方が大事」なんて言ってくれなかった。


お母さんに出会えた・・・

生きていたら


私の背中を撫でながら、きっと!


「貴方が元気でいてね・・・・」ってやっぱり言ってくれただろう。


そのお母さんの細い肩で暫し泣かせてもらった。


ありがとう!


お母さん・・・・。

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