絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

天からのメッセージ!

昨日見た夕陽(空模様)は、何の前触れだろうか?


今日で失踪五日目。

「そろそろ帰ろうかなあー。」そんなことを考えながらテレビを見ていた時だった。南向きの窓のレースカーテンが突然オレンジ色に染まった。


「これは?」

徐々に、ガラス越しの床から部屋全体が薄オレンジに包まれる。

まるで、四角い魔法の箱の中に入り込んだようだった。


とても綺麗だった。

天井に目をやった。


天井は、大きなキャンパスになっていた。

私は、暫くオレンジ色のキャンパスを眺めていた。

仰向けに寝転んで、じっと見ていると私の体が浮かんでいるように感じた。


自然と涙が流れた。

「あっちゃんが観てる。」そんな気持ちになった。


すると、太陽の光を雲が遮ったのか、オレンジ色の真ん中が真っ直ぐに白く濁った。流れる川ができたようだ。そして、ゆらゆらと揺れ始めた。

毎日雨続きで、久しぶりに夏らしい青空が見えた・・・・・昨日だった。


宇宙がくれた贈り物だったのか。


しばらく綺麗な不思議な箱の中にいると優しい気持ちになっていた。


家を飛び出したときのあの鬱陶しい気持ちを忘れていた。


きっと、あっちゃんの仕業だろうと感じた。

私に壮大な絵画を

見せてくれたのだろうか。

「お前の好きなようにしたらいい・・」

そう私に言ってくれているのだろうと、都合よく解釈した。

今日、帰ります。

あっちゃんが居ないあっちゃんの家に・・・・。

次の失踪まで・・・

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