偽りの時間
心は、折れかかっていた。
あっちゃんが、私の目の前で話をしていても・・・。
テレビを見ていても・・・。
彼の姿が、まるで霧の中にでもあるかのように感じていた。
本当に言いたいことを
本当に聞きたいことを
本当に知りたいことを
口に出せずにいたからだろう。
偽りの平穏を装うしかなかった。
少しでも涙を流してしまうと、止められなくなってしまうから。
一言でも泣き言を言うと、責め立ててしまいそうだから。
そうするしかなかった。
苦しかった。
もがいた。もがいた・・・。
黙って、一人で、静かにもがいた・・・。
不安90% 希望10%
そんな 息がつまりそうな日々を過ごしていた 1月8日
また、嬉しいニュースが・・・
「今日から、食事を出しましょう。」
スプーンで粥を口の中へ
嬉しそう‼️
ブロッコリーを一口
大きく口を開けて・・・・。
美味しそうに・・・。
「あっちゃん。美味しい⁉️」
「おぅ」
生きている喜びを感じていたんだろう。
でも、でも・・・。
1月9日
「なんか、朝ごはん食べ過ぎたみたい。」と、言って、あんなに喜んでいた食事を・・・・・9日の昼食を、半分も食べなかった。
夕食にいたっては、全く・・・
箸もつけなかった。
何が・・・・起こっていた。
何が・・・。
まさか、
死のカウントダウンが
また、
始まったの⁉️