「ご協力していただけないのですね！他のお客様は、同じ様な状況にあっても協力して下さっているのに…。協力して下さらないのはお客さんだけです！」

　その乗務員は、最初から、まるで私達が非常識な…悪いことをしているかのように・・・冷ややかな視線と温かみのない平べったい言葉を再三にわたり投げかけた。

　私と孫と…娘が・・・

　久しぶりのプチ旅行に…

　心弾ませている時に…

　朝６時に起きて娘が作ったお弁当を

　初めて娘が作った弁当を…

　食べている時に…

　旅行気分は一瞬にして吹き飛び、

　

　その乗務員に対する腹立たしさから、窓に映る景色の変化も、これから起こることへの楽しみも、せっかく作ってくれたお弁当の味も・・

　旅だから…こそ感じられる何もかもの・・ウキウキ感が半減し、いや！ほとんど無くなった。

　人は、誰に対しても…

　「話し方」が…

　気持ちのいい…

　思いが伝わる話し方があるものだ！

　乗務員に言ってやった！

　

　女ばかりだと思って…馬鹿にするな！

　私は、クレーマーでも話の分からないおばさんでもないよ！

「私達は、協力しないと言っていません。今、現在出来る協力はしています。あなたの言い方で気分を損ねました。もう顔も見たくないです。気分が悪いです。今度からは、椅子はクルッと回しません。

　いや！もう新幹線には乗りません！」って。（きっといや！絶対に乗るだろう…）

　

　えっ！

　私がしたことは何かって？

　私はただ、自由席の三人掛けの椅子をクルっと回していただけ・・。

　

　もちろん！

　私達は4人しかいないのだから2人分の席は、誰が座ってもいいように空けていましたよ！

　京都から20代の女性が座りましたし・・・

　何とも気分の悪いスタートでした。