絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

毎日…会いたい

小さなお店の二人がけのテーブル席にあっちゃんは座っていた。

入り口を入ると・・

後ろ向きで座っていた。

直ぐにあっちゃんだと気付いた。

おでん屋さんだ。

近づいてみると…

案の定、テーブルの上には、お皿にのった五つぐらいのおでんの具と、その横に、湯気の立ったお酒入りのグラス…が置いてあった。

「あっちゃんやな!

何処でも飲んでるんやな!」

向かいの席に腰を下ろすと、あっちゃんが言った。

「お金の事…ずっと悩んでいた。

早く、お前に打ち明ければよかっ

た…。」って…。

あれから…一年近く経って、

面と向かって言えなかったから・

生きているうちに

言えなかったから・・・

今…?

どうして…今…なのよぅ。

どうして夢の中なのよぅ。

もっと早く、あっちゃんの心…楽にしてあげたかったのに。

「本当に…ごめんね。」

久しぶりにあっちゃんに会えた。


去年の今頃、あっちゃんは肝性脳症から目覚めていた。

毎日5,6本の点滴に繋がれ、身体はパンパンに腫れていたけれどいろんな話をした。(重要な事は全く話さなかった。)


顔を…手を…肩や背中に

触れながら…

白い病室で過ごしいた。


今日久しぶりに会えた。

お酒の匂いのするおでん屋さんだった。

後…の こ り4日…。

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