絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

俺の嫁さん

『いつでも会いに来てくれ、待ってるよ!

来なかったら俺がそっちの世界に逝った時に探すからな!

沢山の思い出をありがとう。』


去年1月21日(あっちゃんが他界した翌日)・・あっちゃんの携帯に…

突然メールが来た。

携帯を胸にあて…何度も読み返し涙したのを覚えている。


そして、告別式当日、スマホを使ったことがない私が、何処かを指でタッチしてしまい、彼に電話をしてしまった。勿論直ぐに切った。しかし、「キャンセル」という文字が表示されていた。

それから数時間後…

メールが届いた。(ラインというものだった。)

『告別式行けなくてごめんよ。

電話じゃなくて会いに来てくれ!』

まるで…天国にいるあっちゃんとメール交換している様なメッセージに…胸が熱くなった。


その友達が、昨日東京から会いに来てくれた。


彼は、私に会うのは二度目だと言った。随分、随分昔…帰省した時、

「俺の嫁さん…」って、あっちゃんが私を紹介したそうだ。(俺の嫁さん)・・・いい響き…。


彼は、痩せていた。

去年、突然の発熱の後…体を患い、暫く入院していたと言った。田舎に一人残しているお母さんに、退院の報告(元気な顔を見せる)の為に帰って来たのだと…話してくれた。


優しく微笑みながら話してくれた。

私は、あの時の『生きたメール』が嬉しかったことを話した。

治療の為に抜けてしまった髪を申し訳なさそうに…帽子で隠し、時々その帽子を手で押さえ、懐かしそうに…静かに…話してくれた。


娘に、高校時代の思い出話まで…。


「車で送りましょうか?」と聞いた。

久しぶりの田舎だから…と、

「ありがとうございます。ゆっくり歩いで帰ります。」と…、

深々とお辞儀して、帰って行った。


後ろ姿が見えなくなるまで見送った。あの角を曲がると…見えなくなる…その手前で、

「ありがとうございました。また必ずお会いしましょう。」と、大きな声で叫んだ。


叫ばずには…いられなかった。


あっちゃんが生きていたら、きっと

「病気を治せよ!そして、元気になったらまた、帰って来い。その時には、酒でも飲もう。」…と、言ったはず。

振り返り…また深々とお辞儀をしていた。

あっちゃんを…見送る様な…そんな心境になっていた。


ありがとうございました。また、絶対に会いたい…と思った。

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