絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

おかえり!

お盆は、先祖や亡くなった人が浄土(あの世)から戻ってくる期間と言われている。


たった四日間?

「それでは全く足りません。」


あっちゃんに会えなくなってから、もうすぐ七ヶ月になる。

私にとっては、お盆だの、正月だの、祭だの・・・そんなこと、もうどうでもいい。


「お盆だから会える。」なんて!

私は、いつでも、毎日、 今・・・・・会いたい。

毎日、声が聞きたい。


毎日、笑顔が見たい。


この半年、どんなに叫んでみても、大声で名前を連呼しても、何も返って来なかった。

何百・・何千回、彼の名前を呼んだだろう。


会いたくて・・

会いたくて・・

会いたくても会えない!

そんな日を・・・ただ、過ごして来た。


本当に、本当に・・・・?

この四日間私たちの家に帰って来てくれるのなら・・・

私の目を見て私の名前を呼んで・・・そして、ぎゅっと抱き締めて・・・・欲しい。

いいえ! 欲張らない!


ただ、優しく微笑んで、見つめてくれるだけでいい。


今、私のそばにいるのなら・・・・

優しく微笑んで・・・

あっちゃん・・・


部屋の電気を全て消し、ロウソクをつけてみた。


「あっちゃん」と、呼びかける。

ゆっくりとロウソクの炎が揺れる。

「あっちゃん」


締め切った部屋の中で揺れる。

右に左に・・・今度は、大きく揺れる。


「あっちゃんだ!!お帰りなさい。」


「おかえり・・・遅かったね!」


見えないあっちゃんに手を差し伸べる。

もちろん、握り返してなんかくれない。


姿も見えない。


遺影を胸にあて抱きしめてみる。

あふれる涙・・

愛おしくて・・・愛おしくて・・・

涙が遺影に落ちる。

揺れる炎の中で、あっちゃんも泣いている様に見えた。


優しく・・・・手であっちゃんの涙を拭う。


そして、

語りかける。


『あっちゃん!楽になった?もう、どこ

も痛くない? 体、しんどくない?

こんなにもこんなにも辛い思いをさせ て、私に悪いと思うなら、もっともっと生きるべきだった。

大切な大切なたった一人の娘のことを思ったら、死ねなかったはずよ。


だけど・・・

だけど・・・

悲しいけれど・・・・

お浄土でゆっくり休んでね。


私と会えるその日まで・・


あっちゃん!


もぅ何も考えないでいいから。

安心してね。』


今日から四日間・・・・・

あっちゃんと一緒。

嬉しい!


ありがとう!


あっちゃんと二人だけで過ごそう。

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