絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

逝く人・遺される人

 あっちゃんは本当にかっこよかった。

 優しくて面白くて…

 シャイで…

 私から抱きついていっても、両手はだら〜ん!

 「ギュッしてよ!」と言わないとギュッとしてくれない。


 二人で歩くときは手を繋ぐことが約束だったのに、自分から繋いでくることはない。


 この世の最後の最期ぐらい自分から手を差し伸べて…「愛してる」って言って欲しかったのに…


 それもなかった!


 最後の最期まで…。


「ねぇ?愛してる?愛しているなら愛してるって言って!!」なんて…ボーとしているあっちゃんに、病院のベッドに横になっているあっちゃんに何度となく言った。


 そう言えば、

 プロポーズ…って言うか…

 

 二人の結末(なりゆき)はどうなるのか問いただしたのも私の方からだったなぁ。

「私たちこれから先どうするの?」みたいな…。

 

 そしたら、

 彼は、

「このまま続いたら結婚しよう!」って初めて「結婚」と言う言葉を口にした。私から言い寄られから…。

でも今思う!(こんなに早く、一人になってしまうことが分かっていたなら結婚しなかったよ!)


 今…

 

 携帯の中に残っているあっちゃんの「愛してる」の言葉を聞くことはない。以前は毎日、何度も何度も聞いていたのに…。


 今は…聞かない。


「愛してる」

 優しくて暖かくて、自信に…勇気に繋がる言葉だ。


 愛し合っている二人…

 いや!大切な家族がいるのなら…

 自分の思いや気持ちは日頃から相手に分かるように口に出して伝えておくべきだと思う。


 それが、

 見えない力になるから…

 生きる支えになるから。

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