目と目を合わせて…
手と手を繋いで…
心と心を抱きしめて…
優しさが生まれるわけで・・・
指…1本触れるだけで…
温かい気持ちになれた…。
そして、その温かい気持ちは「安心」へと変わり、日常生活をスムーズに動かす原動力となった。
そんな毎日を過ごしていたと思う。
そばに居ること…
一緒にいることがどれほど大切なことだったか…
これ程までに…かけがえのないものだったとは…
悔やんでも悔やみきれないが…。
今となっては仕方がない。
彼が居るであろう…
お墓の前に行く。
空を見上げる。
遺影を抱きしめ、頬を撫でる。
しかし、
そこには・・・
求めていた温かさがあるはずもなく…
…今は、
いつか…
彼が死んでしまったことを・・・
「許せる」日が来ることをひたすら待っている。
そんな日が来たならば…
苦しかった心に優しさが生まれ、温かい気持ちになれるだろうと信じている。
そして、
その時・・・
初めて…心から
彼の遺影を抱きしめて…
素直に
「ありがとう」って言おう…。