絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

おかえりなさい…が言えない

夕焼けを見ると…

家に帰りたくなるのは・・・

子どもの頃から培われた潜在意識のなせる技なのだろうか。

皆で囲む夕食が…

湯気で何も見えなくなるお風呂…が


家族が待っている…

母が急に恋しくなり…


人の温かさに包まれたくなる。


夕焼けを見ると…「家」に心がいくのは、沈んでいく太陽を寂しく感じるからだろうか…。


陽はまた昇る…私には眩しいほどの言葉だけれど、沈む太陽を見た者は、皆…この言葉を胸に抱く。


夕焼け・・・

ずっと見ていたら…

あっちゃんと暮らした家に帰りたくなった。


彼が「家」に帰って来なくなって4年。

4年前の告別式の時…

あっちゃんへの最期の言葉として、

喪主挨拶の最期に…

マイクを通さず…

最期の最期に…

「それじゃぁ…あっちゃん・・・

いってらっしゃい」と言った。


今日の夕焼けは、

とても綺麗だった。

あの夕焼けから長ーい長ーい…黒い影が出てきて人影となり、動き出し、こちらに向かって誰か歩いて来てはくれないだろうか。


陽はまた昇る…

「いってらっしゃい」の…

次の言葉は、

「おかえりなさい」…


それが…言えない…なんて、

夕焼けが、一層恋しくしてしまう…

そこに居るだけでいい…

約束してくれないだろうか?


誰と?


神様・・・仏様?


それとも閻魔大王?


とにかく私をあちらの世界に連れて逝ってくれる人!


約束してくれないかなぁ。


あの世に逝ったら…絶対の絶対の…絶対にあっちゃんに会えると!


お母さん…お父さんに会えると!


そうしたら、

私は明日からニコニコ顔で…一生懸命生きるよ!


この世でもうひと頑張りするよ!


誰にでも優しくするよ!


一人で命が尽きるまで…生きるよ!


絶対に会えるなら…


すごく…すごく嬉しいから頑張れる。

私は、◯◯婚?

昨日の夜…宿直で・・・


いつもは遅くまでテレビを見ている子も、卒業式を2日後に控えた高3の子ども達が、いつもより早くそれぞれの居室に入って行った為か…みんな流れるように居室へと入り込み、9時に消灯されるデイルームは、真っ暗になった。


私も宿直室に入り、少し早いが布団を広げた。


夜の勤務は、21時30分までとなっているが、24時頃まではスタッフルームで仕事をしていることがほとんどで、宿直室に入ることは滅多にない。


ましてやこの時期、子ども達の次の移行先に提出する資料や健康診断書…を作らなければならない為仕事は、山積みだ。


しかし、今日は頭は働かないし、やる気も湧かない。宿直室に入り広げた布団の上に寝転んでみた。


高い高い天井を見上げながら、


何故ここにいるのだろう…

何しているんだろう…って


何故死んでしまったんだろう…って


行き着く先は、いつもここで…


そうしたら…すごく哀しくなってきて泣けてきた。


高3の卒業式です。


「卒婚…」って言葉があるけれど…


私は「失婚…」なのかなって考えていると眠くなった。