絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

想定外!

 15時15分までの勤務(早出)を終えスーパーに寄って帰宅した。


 えっ!


 こんなに暖ったかかったっけ⁉︎

 

 玄関のドアを開いて直ぐ感じた。 

 異様な空気感…


 4、5歩でたどり着くほどの狭い部屋に入った。

 やっぱりいつもとは何かが・・違っているように思った。

 しかし、その「何か」が・・全く分からなかった。


 部屋の明かりをつけることさえ忘れ暗がりの中、辺りを見廻した。

 段々動揺してくる。


 「変だ。」

 

 人が入った気配がある!ような…⁈

 

 「どういうこと⁉︎」っと独り言…。


 出勤前に絶対の絶対に抜いたはずの保温カーペットのコンセントが付いているのに気づき・・・


 「えっ⁉︎ どういうこと?」

 咄嗟に抜いた。


 もしかして部屋間違えた⁉︎

 人の部屋?


 でも…鍵・・・なんで?何故開いた?


 いや!

 私の部屋だ。

  

 「やられた!」


 泥棒か不審者に入られたっ…!

 

 何故か…⁉︎

 明かりを付けることもせずキョロキョロ…


 ドキドキ・・・

 

 不安が最高潮に達しようとし始めたその時!

 テーブルの上で小さな赤い光がチカチカしているのが目に入った。


 あっ!

 何か光っている⁉︎

 カメラ?

 盗撮?

 

 警察だ!

 警察に知らせなければ…



 その時だった。

 時間にして1分程度。(後でビデオで確認した。)



 ベットの布団の中から…


 知ってる顔が…


 笑って出て来た。


 暗闇の中で…


 嬉しそうに笑ってた!


 そして、



 私も笑った!

 嬉しくて…。



 あまりにも… 

 突然の…

 想定外の再会に…

 安心もして・・・

     …笑うしかなかった。



 なっちゃんが、大きな声で笑顔で言った!

 「ドッキリ大作戦  大成功!」


(大阪から迎えに来てくれました。私は次の日、車に乗って大阪へ…こんな時ですが遊びに行きました。)

哀しい時間は長く、楽しい時間は短い

 今私は、30分以上早く着いた職場指定の駐車場で時間が過ぎるのを音楽を聴きながら待っている。

 朝の6時半だ。


 今年になって4日目…

 まだ4日…だけど・・・

 これからが益々加速されて過ぎていくことを私は知っている。


 あっという間に…春が来ることを知っている。

 

 ずっとずっと前に聞いた話だが、


10代は歩くように…

20代は走るように…

30代は自転車で進むように…

40代は自動車で…

50代は特急列車って言ったかなぁ。

60代は新幹線…

そして70,80代は飛行機…のように


 時が過ぎていく…らしい。

           

 確かにそうだ。


 今年…

 今月17日に七回忌の法要…。

 もう…6年もの間、一度も主人に会っていない。6年間も・・・

 小学校へ入学した児童が6年生になり、卒業するまで会っていないことになる。そんなに長い間なのに…私にとってこの6年は…


 あっという間だった。


 でもその一方で…

 会えない時間は長過ぎた様にも感じる。


 この6年。

 あの日のことを、昨日のことの様に感じ覚えている私は、まだ…変わらず生きている。環境は随分変わったが。私にはまだまだ…6年間では整理仕切れていないものが沢山ある。

 

 家の片付けもそうだ。

 主人の物も沢山ある。


 私の心も…そうだ。

 しかしまた…この1年も…10年も…そんなに変わらないまま…過ぎてしまうのだろうか…。

 

 ただ!

 この6年間生きてみて…言えることは、

 いくら…さっと時が流れようとも、


 「時間は薬ではない」ことは、はっきりと言える。

花を咲かせよう…

「孤独な人生に花を咲かせてみましょう」と言うコメントを頂いたことがある。


 嫁ぐまでは、温室のような中で花を咲かせてもらった。

 主人と出会ってからは、その花が力強く根を張るために養分をもらったり自ら吸収したりして咲いていた。


 そして…その花は、

 今や・・・

 ひっそりとポツンと…

 枯れかけているようだ。


 もう一度花を咲かせることができるだろうか。


 

 花を咲かせるには、「水・光・空気」が必要だ。

 

 水は…私の渇いた心に潤いを与え活気をくれる。そんな存在は、娘家族以外にはないだろう。


 光…光を浴びたい。

もう一度光を浴びている自分でいたいと思う。それならば、仕事だろうか。社会人として母としての活躍が光となる。そして満足感を生み出すのだ。


 最後に空気。

 花は、暑過ぎても冷た過ぎても育たない。

 適温だ。 

 心地良い温度だ。


 だと…すれば・・・

 関わりを持つ人達だ。

 それも私に合った…

 人との出会いだ。

 

 こうしてみるとやるべきことは、今とさほど差はない。ただ、意識せず過ごすか、意識して過ごすかの違いだろう。


 その意識は、自らが放つ「笑顔」にあるかもしれないと思う。


 もっと笑おう!


 そして、花を咲かせよう…。


 まずは小さな蕾から…。