絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

変わらない心…12月

月めくりのカレンダーも、

もう…この一枚だけ…。

世間は…とっくにクリスマスモードで…。右を見ても左を見てもキラキラしていて…。

私も以前は…

この・・・月が大好きだった。

それが、

6年前の…

12月・・・。

あっちゃんの緊急入院…

24時間の余命宣告…

肝性脳症の重症化…

昏睡状態…


見たくない…聞きたくない…感じたくない全ての事が…

目の前で一気に起きた…から・・・

「12月」が…。

あの日から「12月」が嫌いになった。

もう…


ツリーは飾らない。

年末年始には仕事を入れて働く。

年賀状も書かない。

初詣にも行かない。


笑い声には耳を塞ぎ、

幸せそうな笑顔を見れば目を閉じて、私の…

12月は、明かりを灯すことを忘れて過ごしてきた。


6年前の年末年始…

地獄絵図… のような日々…

あの時壊された心は…

まだ修復されずに…ここにある。

明かりの灯らないツリーのように。


あの…12月のまま…


まだ…もう少し・・

新しい年が明けることはない。

クリスマス泣き…

もっと見たかった…

もっと感じていたかった…


大切な人の…

私と同じように年老いていく姿を…。


きっと…

若い時とは違う愛し方があったのだろう。

互いを思いやるふわ〜っとした染み付いた温かさがあるのだろう。


そんな年老いた貴方…と・・

いつものように手を繋いで歩きたかった。


ただそれだけなのに…


傍で、はしゃいでいて欲しいだけなのに…


世間はクリスマス色に染まる頃・・


泣けるんだよなぁ。

消えた…里帰り・・・

 私が年老いてやりたかったことの一つに・・・

 娘家族を我が家に招いて、皆んなで賑やかに過ごすこと・・があった。


 つまり…

 娘に、

 里帰りをさせてやりたかった。


 里帰り…

 

 両親が生存していたころ…


 旅行も好きだったけれど…

 里帰りできることが「楽しみ」で仕方なかった。

 嬉しくて…嬉しくて・・・仕方なかった。


 両親に会える…

 姉妹に! 

 姪や甥に会える・・・


 しかも上げ膳据え膳…

 

 家事から解放され

 育児からも…。

 そして、お金もかからず美味しいものが朝に夕に…食べたい時に食べられる訳だから。


 里帰りは最高の癒し!だった。


 それを存分に味わってもらいたかった…。


 しかし、挙式2ヶ月後の12月29日には緊急入院。

 結婚後、初めての里帰りを計画したのに・・・。

 大晦日の年越しそばの準備も…出来ないまま…入院生活に入った。


 結局…


 初…里帰りは、消えた。


 それから…


 23日後…


 永遠の別れ・・・


 里帰り・・・


 初…里帰りは主人はいなかった。


 娘には,本当に申し訳ない。

 

 賑やかな…

 くつろげる…

 癒される…

 上げ膳据え膳の…

 家事も育児も忘れる・・・


 里帰りを味わわせてやることが、もう一生できない。

 なぜなら私がその里帰りの「里」を捨ててしまったのだから…。


 情けない…母親だ・・・

 

 本当は、簡単なことなのに…


 ごめんね…