体が疲れ切っている…正月早々そう感じていた。
2ヶ月に一度、薬を貰うために病院へ通わなければならないのだが、年末年始で病院は休みだったし、もともと病院が大嫌いで、出来ることなら行きたくない私としては、『面倒くさいなぁ』という思いが先に立ち、常備薬として毎日服用している薬を10日以上飲まずにいた。
体は、別に変わったことはなく調子も悪くない!飲まないなら飲まないでもいいかも・・なんて思ってはみたが、20年以上続けていることをスパッと止める勇気もなく、年が明けて病院へ行った。
私は、いわゆる・・・病院へ行き白衣の医者を目の前にすると異常に血圧が上がる「白衣恐怖症」で、その日もやっぱり180の94だった。先生はいつものことで笑っているが、私は病院へ行くのは「死ぬより嫌なことなんだ」と言っても理解してくれるはずもなく…
「義香さん!不整脈があります。
きちんと薬を飲まないと脳梗塞になりますよ!10年20年先のこと言ってるのではありませんよ。直ぐにでも起きることです!」
「・・・・」
「脳梗塞になると、直ぐに死ねますか?」
「義香さんはポックリ死にたいと思っているようですが、脳梗塞ではポックリ死ねませんよ!脳梗塞になってからが大変なんですよ!」
「二週間後に来て下さい!24時間心電図の検査をしましょう!」
大嫌いな病院通い…
ポックリ死ねるためには仕方ありませんか?