絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

欲張らないで一つだけ!

    京都の街をゆっくり歩くのは、
             何年振りだろう。


 清水寺・・
 音羽の滝…3本に分かれた筧。3つそれぞれに違った意味があることは誰もが知っている。「延命長寿(健康)」「恋愛成就(美容)」「学業成就(出世)」。


 3本の中から1本を選んで水を一口飲み、願いを1つだけかけるのがマナーらしいが…
    一気に三本とも飲んだ記憶もある。不確かだが・・


 とはいえ…

 我が家の冷蔵庫には、その時買った(主人が購入した)と思われるご利益のある「お水」が・・・
 何年になるだろうか・・・
  誰も飲むことなく放置されていた。


 黄色い箱で、2本。
 ずっと並んで置いてある。


 自分(主人)が飲めば良かったのに…


 飲めば寿命が延びたのか・・・⁉︎
 今でも家に帰れば、冷蔵庫の中にあるだろう。


 しかし、今となっては、
 箱の中を開けるのも恐ろしい。
 捨てるのは、もっと罰当たりのような気がする。
  ずっと前から…そのまま…


  誰も触らず・・・
      触らぬ神に祟りなし…。



 それにしても…


 水・・・
 いつの頃からか、水道水が飲めない時代になった。


 ゴックン!ゴックン!
 蛇口に当たらないように、勢いよく流れ出る水を飲んだりもした。今はそんな光景は見られなくなってきた。


 今回の旅で清水寺へ行くかどうかは、行き当たりばったりの無計画旅行なので分からないが、もし音羽の滝に行ったら、


 私は…迷わずに、


 真ん中から落ちてくる水だけ…


 そう・・・

  真ん中の水を…


       飲もうと思う。

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