あっちゃんのせいだ!
人けのない空間…
目の前は、
不気味にひろがる異様な暗闇…
パソコンが起動している静かな電気音と、冷たいコンクリートの壁を必死に暖めようとするエアコンの音だけ…が聞こえる。
真っ暗な中にあって、
スタッフルームだけが、妙に明るい光を放っている。
私はその光の中にいる。
私は、この4年!
今も尚…皆が住む社会との隔たりを感じ生きてきた。
まさに、見える世の中は暗闇で、私だけが一人薄暗い光の中にいるように…感じながら・・・。
その一方で、パソコンの横に置いた携帯からは、夜になるとメールが届き出す。
その中で、女性だけの7人グループで作ったラインが鳴り響いた。
私とは違う世界に生きているのではないかと思うほど…
その文面は、愉快に!弾けている。
思わず笑ってしまいそうなスタンプも並ぶ。
幸せそうで…
楽しそうで…
明日への希望があって…
信じている夢が感じられる。
心から沸いてくる「笑」が聞こえる…会話の連続に…
入り込めない私がいる。
あっちゃんのせいにはしたくないが、あっちゃんのせいだ!
いつも…いつも、何かが足りない!
あっちゃんのせいだ!
ずっとそう思って過ごしてきたように感じる。
私から見える世界は暗闇で、私は薄暗い光の中にじっといる…。
あっちゃんのせいだ!