これが…死別。
病院の待合室に私はいた。
4人掛けの椅子に・・ひとり…。
30人近い患者さん…
ざわざわ…ざわざわ…遠慮がちな…お喋りの声…。
見回してみると…どう見ても平均年齢は80に近い。少し…小さくなって座っていた。今日は右目の手術日だ。
患者さんらしき人の横には、家族の人が付き添っている。
そんな待合室にいると…泣けてきた。
寂しい訳じゃない!
不安な訳でもないし、怖くもない。
ただ…とても・・・
悲しくなった。
一番…そばにいて欲しい時、
私は、壁にもたれ掛かり天井を仰いでいるだろう。
これからは…いつもこうなんだろうと…改めて私の人生を悟った。
これが…「死別」なんだと…。
