エピローグ
一人娘で…
あっちゃんに似て、大きな瞳の可愛い子だった。
食が細かった。
土曜日、保育園はお昼まで…。
迎えに行った時には、飲み込めていない給食のおかずを口に入れてモグモグしていた。毎週のように…。それが可哀想で可愛いかった。先生に無理矢理口に入れられたんだろう。車に乗せると直ぐに吐かせた。
小学校1年生…
担任から
「発表しないチャンピオン」と、名誉?ある称号をもらった。
小学校3年生の時は、 担任にやっぱり…
「昼休憩も終わり、掃除時間になっても給食が食べ切れません。」って何度も言われた。
毎日毎日そうだ…と。
だから連絡帳2ページに渡り長々と、謝りながらも…
「掃除時間に食べさせるのはやめて下さい」とお願いしながらも・・・抗議文的内容の手紙を書いた。
そして、
一度だけ、近所の同級生3人組に夏休みのラジオ体操の時に、1人だけ除け者にされたと、泣きながら話したことがあった。
もちろん!泣き寝入りはしない!
あっちゃんが、その二軒の家に出向き話を付けた。次の日から仲間外れにされることはなかった。
そんな…小学校時代。
控えめで…大人しく、甘えん坊で…
超過保護だった娘は、
「靴下履きなさい…」と言うと、片足ずつ私の目の前に出していた。
ずっと…
私がいなければ何もできない…って思っていた。
その娘が、
あっちゃんの死後…
二児の母となり…
今回の45万騒動では、
「私…1人で行ってくる。」…って…。
1人で…
私よりもたくましくなっていた。
そんな娘を見るために…
そんな娘を見て「安心」を感じる為に…私は生きているんだ!
