絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

思い上がった幸せ…

多分…

多分だけど・・・


『初めてのデートは、

上着は赤のシャツで白いズボンだった。(まるで紅白の垂れ幕!)

運転免許を取ったばかりで…

彼の自慢のコスモに乗ってドライブをした。』


私の服装なんて…

自分がどんな顔して助手席に座っていたのかなんて…

全く覚えていないけれど・・


何故か…

彼の笑顔だけは・・・

はっきりと浮かんでくる。

それが、その時の顔なのかどうかは定かではないが…

彼の姿は、はっきり覚えているような気がする。


しかし…



人間の記憶って曖昧なものだろう。

しかも自分の都合のいいように覚えていることも少なくない。


初めてのデート…だって、

本当は浮かない顔をして運転していたのかもしれない…。

服だって、

黒のシャツに白いズボンだったかもしれない。


より美しく…

より楽しかった・・・

とても幸せだった…と思い込み・・・それが今、私の記憶を作っているのかもしれない。


結婚生活だって…

全てが全て、幸せだったとは言えない。


私が作り出した映像なのだろうか・・


だけど…

だけど…


あの優しい笑顔が…

    恋しくてたまらない・・・

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