絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

病床での告白(「愛してる」のかわりに…)

 生きていてくれさえすれば…


 入院していてもいいから…

 仕事をしなくてもいいから…

 介護が必要なら頑張るから…


 生きていて欲しい。

 

 毎日顔を見て…

 毎日話して…

 毎日毎日手を握って…


 それだけでいいから…と思う。


 しかし、その一方で…

 主人は…

 そんな状態でも…

 あの若さで…

 余命24時間と言われた病状で…

 点滴は、24時間5、6本…

 腕から足から刺されていて…

 身動きも自由にとれない…

 それでも…

 「生きていたい」と思っただろうか…。



 23日間の闘病中、

 始めの頃は自分でトイレに行けた。

 しかし、オムツになり、点滴も24時間あり、膨れ上った体で立つこともできず・・・

 そんな時、主人は便意を感じたのだろう。


 看護師を呼ぼうとする私の手をとり・・・

 

 「お前がしてほしい!」と言った。


 「そうよね。分かった」って…

 綺麗にしようと試みたが…

 点滴が付いたままの膨れ上った足や腰を動かすことが一人では出来なくて…

 

「あっちゃん…ごめんね」と、


 看護師を呼んだ。


 それから、

 主人は病室の中が、

 「臭くないか⁉︎」って何度も聞いてきた。

 「消臭スプレー振り撒いてくれ」って…。

 

 たった…

 たった・・・その一回だけだった…


 その時の主人の胸の内を思うと…切なく…悲しい。

 

 「お前がしてほしい…」 

(病室にいた娘や義父母に外に出るように言い私に言った言葉)



 「お前がしてほしい!」

 

           ありがとう…。

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