不要な時間
8月が終わる。
夏が過ぎる。
嬉しいような…
淋しいような…
主人が好きな季節だった。
また…淋しげな季節がやってくる。
季節の移ろぎは…
時間の流れは…
主人を亡くし、
一人で…知らない街で…
これまでと違った暮らしを始めた時から・・・
時がどう過ぎようが…
速かろうが遅かろうが…
私の人生において…それは、
重要な意味を成さなくなっていた。
まだまだ、主人が元気で…
親子三人でバタバタ…と一生懸命に生きていた頃は、この季節の終わりが悲しかった。
過ぎ去る「時」が名残り惜しく…愛おしかった。
大切だった…。
しかし、
主人と「死別」してから…は、
私は、
時…と、
共に生きることが…
億劫…になった。
