絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

見えそうで…見えない・・

桜が…

散っています・・


綺麗です。


私も…

綺麗なまま…

皆んなに惜しまれながら…

去って逝きたいと…

桜の花を見ると思います。 

この頃は特に散り際の桜が好きです。


しかし、遺される方は違います。

いつまでも「惜しい」気持ちは拭えません。

あの日からも毎年…桜を眺めてきました。

あの桜の下で…

お弁当を広げお酒を飲み、満面の笑みの主人を思い出すと、今でも桜の木の何処かにいるのではないかと…


探してしまいます。 


そんなことを思いながら…

今…帰りの新幹線の中です。



段々と「別れる」ことのしんどさを感じています。

4、5日大阪に居ては、一人…アパートに帰る。

このループが・・・。

新幹線の旅は好きですが…。




途中から高齢のご夫妻が乗って来られました。席に座るなりお弁当をひらいて食べています。


「疲れたのぅ」


「そうですね」

 広島の方でしょうか?


ご主人さんの方は、ワンカップをあけゆっくり食事を楽しんでいる様子、窓際に座り景色を肴に…


「おかずばっかりの弁当が良かったのぅ」

「あったでしょう。入り口側に。」


もう食べ終わった奥様がそう話しています。

奥様の方はひと足早く食事を終え、座席にもたれかかり疲れを癒すべく目を閉じています。

 

私の20年後…

こうなる予定でした。




だけど…


私は、

一人…

コーヒーと携帯・・・

おしゃべりする人はいないけれど…

移りゆく景色が、

揺れるがままの時間が、

私の心を包み込んでいくようです。

癒されていくのが分かります。


気楽…

静けさを邪魔されない…

思い出に浸り…

帰り着いても誰も気遣う必要がない身軽さ…

 


   そんな私自身を思った時…

 

 これもありかもな・・


         なんて…考えています。

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