絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

崩れかけている家

 ポカポカ陽気になったからか…
 空を見上げることが多くなった。


 こんな日は、
 布団干して…
 窓を全開して…
 綺麗な空気を部屋中に入れ込みたい。


 一部屋しかないけれど( 笑)


 あの家は・・・
 誰も住んでいない二人のあの家は・・
 どうなっているだろう…と思う。


 住まなくなって4年が過ぎた。
 未だに毎月電気代等は、払い続けている。いつ帰ってもいいように…。


 本当は、

 1、2ヵ月に一度は帰ると…そう約束して出て来た。
しかし、コロナ禍になり、車が不調だったこともあり、一年以上帰っていない。
 帰ろうと言う気持ちにならない。


 それにしても…あの家は・・・


 想像はつく。


 人が住まなくなると、家は自然と朽ちていくものだ。 
 人の息吹が、
   日々の生活が、
     人々の生き様が…


 家を育てていく。


 何十年も家族を包み込み…
 そこは自分の拠点となる。
 どんな悲しいことがあっても、そこに帰れば…慰められる


 嬉しいことがあれば、喜びが膨らむ


 温かい人と
    心と
    空気が 家をつくる


 そんな「家」を…
 もう…つくることは多分ないだろう。



 何故か…突然、
 あのカビ臭く、淀んだ空気が漂うあの家に帰りたくなった。



 きっと…
 今でも…
 主人の匂いが残っているはずだ。

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