絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

死別と生きる⑥ どっちが先か…

母が亡くなった時…


「いやいや!お父さんが先やろ!」って思ったし、口に出して言ってしまった。


父は、母の死から7年…
近くに姉夫婦がいたものの、一人で暮らしていた。(ちょうど今の私だ)


船員(貨物船の船長だった)を退職してから、船を買い、沖に出てはイカやハマチ⁉︎…の漁をし、楽しみながらお金も稼いでいた。


母が死んでから、
漁への意欲は薄らいではいたが、それでも、誰もいない家より海の上がいいらしく漁に出た。


その船名は「母の名前」だった。


一人で、ご飯を作り、洗濯し、掃除をし…もしかしたら、母より綺麗好きだったかもしれない。


たまには、親友と旅行し、カラオケを楽しみ…私達子どもには、何一つわがままを言うこともなく生活していた。


これが、母一人なら・・・
私達三人娘は、
父以上に気になり心配しただろうと思う。明るい人で、地域の人気者だったから友達は多かったけれど、自病があったし、父のように収入はないし…それでも泣き言は言わない人だから…


 一人で我慢をし、「子どもの世話にはならないぞ!」って…


だから余計に、


何してるだろか?
体大丈夫かなぁ⁉︎って。
無理してないかな⁉︎って… 。


父以上に…。


今となってはもう、
元気に笑っている姿しか思い出されない。
65歳になったばかりで、年金ももらわないまま…だった。
だけど、一人で寂しい思いをさせなくてよかった。
大きな病気しなくてよかった。
あっちこっち痛がる姿…見なくてよかった。


 私が、夫を亡くし…哀しむ姿見せることがなくて・・・


                                      よかった…。


 そう…思うことにしている。



 そして、


 主人と私。


 若すぎたこと以外は、
 主人が先でよかったのだ。


 完治しない病気と闘いながらの生活は可哀想。
 借金返済もある為仕事は辞められないだろうし、娘の出産や孫の世話なんて出来ないだろうから・・・
 そして、


    私よ り何倍も優しい主人だから、
 自由にならない体を悔い、お金や娘のことを思い、悩み苦しむと思うから…。


 私が遺ってよかった…

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