絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

今の私があるのは…(2015.8.20の改訂版)

「自分の生活の拠点をそろそろ決めなくてはならない…」ってい・つ・もいつも思っていた7年前。


 主人が亡くなって…
 一人で生きる…
 主人のいない生活を…
 
 到底受け入れることができなかった。
 
 人は、私を見て…
 何を思うだろう・・なんて、 
 今になって思えば、7年前の私は被害妄想の塊で…
 そんなことないのに…
 逃げたくて逃げたくて…

         翻弄されていた。


 「答え」は、大体決まっていた。
 心の中では、誰がなんと言おうが揺るがない「自分の答え」を持っていた。


 どこへ行くべきか!
 そんな事を考えながら…
 私はしばらく休日の日には家の片付けに専念した。主人の物にはなかなか手を付けることができずにいたが、自分の物やもう二人の生活には必要ない物は、どんどん捨てていった。
 
 途中で止まったいた本棚の片付けを思い出し、両手で力強く扉を開けた時、一番下の棚の隅に、無動作に置かれた写真の束が目に入った。年代もバラバラで、アルバムに貼りきれなかった物だろうか・・・・かなりの枚数だった。


一枚ずつ一枚ずつめくってみる。


その中の一枚に手が止まる・・・

大粒の涙がこぼれ落ちた。
はしゃいでいる私がいた。
これ以上ない笑顔で・・・・おどけている私がいた。


そして、私の前には、煙草をくわえ、照れ笑いをしている主人がいた。


私の手は、主人の背中(革ジャン)をぎゅっと握りしめている。
幸せそうな「私」がそこにいた。


こんなに笑えていたんだ・・・
こんな表情がつくれたんだ・・・


忘れてしまっていた。
温かいあの感情を・・・。
大切な人が傍にいるだけで、「安心」からくる最高の喜びがあったことを。


二度と私は、こんなにも幸せに満ちた顔をすることはないだろう。


 それからというもの…
 私の心に響くものは、徐々にではなくて、かなり突然に無くなっていってしまった。
 私の心からも大切なものが失われていった。
微笑み
優しさ
人を愛しむ思い
気力
やる気
会話 が・・・・・・・・減った。


楽しみ
喜び
夢は、考えられなくなった。
未来が
消えてしまったから・・・・  



 全く振向くことなく…
   次の年私は家を出ることになる。


 そして、2022.11月        
 私は、今‥また新たなスタートラインに立とうとしている。


 もう若くないから… 
 静かに始めて静かに終わりたいと思っている。

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