天からのお知らせ…
あのね…
気付いていたんだ。
主人が遠いところに逝くような…
実はね…
何気なく写した主人の後ろ姿の写真が、始めはハッキリクッキリ写っていたのに、だんだんぼやけていってたんだ。
そしてね…
娘の結納の日…
両家家族で、写真館で撮った写真も…
主人のところだけが…
白い靄がかかっていたんだ。
それよりも何よりも…いつのころからか…
だんだんと…
主人が…
いつもの主人なのに…
「違う」って感じる瞬間が時々あったんだ。
そんな日から…何となくだけど…
頼りがいが薄らぐって言うか…
力弱気で…
主人のことが可哀想に感じるようになってきて…
この人・・・
死んじゃうんじゃないのかなぁ…って…
何の根拠もないのに・・・
そう…
感じる日が増えていったんだ。
主人は最期まで語らなかったよ。
全ての悩みと苦しみを私に話さずに逝ったんだ。
もう直ぐ…
何回目か知らないけれど…
4月20日…
私達の結婚記念日・・・
