四苦
生老病死
この世には、人間が決して避けることができない四つの苦しみがあるという。
生まれること・老いること・病気になること・死ぬこと・・。
これを「四苦」というそうだ。
生まれることは「苦しみ」なのだろうか。「生」を受けるということは、「喜びそのもの」の様に思われるが…、
「生きる」という言葉に言い換えてみると、決してそうではないと分かる。
人間は、生まれた時から「苦悩」が始まるという訳だろう。
そして…
今まで確実に出来ていたことが、一つずつ…一つずつ…出来なくなる時が来る。それが「老いる」ということだろう。そんな事実に直面した時、自分自身への葛藤…「苦労」が始まる。
「病い」の不安は、未来への不安。
数々の「苦難」との闘いが始まる。「病い」は、愛する人がいるがゆえに…心苦しくなる。
「死ぬ」ことは、「苦しみ」だろうか。「死ぬ」ことによって、「苦しみ」から解き放たれるのではないか。
息を引き取る時は「苦しい」のだろうか。
愛する人を遺して…逝ってしまうことが「苦しい」のではないか。
遺された方は、それ以上に「苦しい…」ことを知っているのだろうか。
私は、今…
終わることのない「苦しみ」を抱え「苦渋」に満ちた人生を・・・歩いている。
生きている間…ずっとこの「苦しみ」が続くのだろう。
