なっちゃん
朝…人の声で目覚めた。
まだ、眠たい目を擦りながら、寝室からゆっくり出て…
「おはよう!」と、声を掛ける。
人が居ると、自然と力も湧いてくるものだ。「さあ!朝ご飯の支度!」なんて・・・腕捲りする私がいる。
「晩ご飯は何にしようかなぁ。」
一人なら考えないことも…「誰かのために…」なら考えられる。
娘がなっちゃんをお風呂に入れて、寝かせ付けると、私と娘の時間が・・・やってくる。
必ずする事が…「明日」の確認。
娘は、先々の予定を組み、計画を立てることを楽しむ。
「来週の土曜日はお食い初めだから、前日に来てね。」
「再来週の金曜日は、予防接種があるから、木曜日からおいでね。その日は、イオンに行ってお買い物しよう!」
次々と予定を入れる。
私の「予定表」が段々と出来上がってくる。
何もかもなくなってしまった…私の行く手に「待ち遠しい」と思える「贈り物」を一つずつ置いてくれる。
あっちゃんの死と共に消えたと思っていた未来を・・・一つずつ一つずつ繋げてくれるかのように…。
そして…今日・・・
目が覚めた。
人の声も、音も…しなかった。
すると・・・お昼近くなった頃、ラインが届く。娘からだ。
いつも写真付き!
探してしまう。
あっちゃんに似たところ…
眉毛の濃さは…娘だな。
目は…今のところ、お婿さん。
鼻は…娘かなっ。
口が小さいのは、あっちゃん似…。
私は…今…
この笑顔に救われている。
そして…ワンダムさんの言葉に・・
ありがとうございます…。
