一人でも…二人
一人の時間は大好き…だった。
でも…本当にずっと一人だと…。
去年の今頃も…私は…
「一人」と格闘していた。
『 一人の時間は大好き・・だった。
でも…それは、
いつかは必ず帰って来る人がいるから「一人の時間」は、楽しかったのだ。
あっちゃんが必ず帰って来ると思っているから、一人の時間を…あっちゃんの帰りを待ち…その「待つ」時間を楽しんでいたのだ。
帰って来るという「安心感」が「楽しみ」を産む。
「待つ」って…
待つ人がいるって、
とてもとても幸せなことだ。』と。
1年が過ぎても、私はずっと…あの時のままの気持ちが続いている。
今日…弁護士から電話があった。
「その家は、しばらく住むことは可能です。しかし…引越しをする場合にはご一報ください。」
こんな家…すぐにでも出て行こうと思っていた。
誰もいない真っ暗な家…捨てても構わないと思った。
でも…今・・・疲れ果てこの家に帰って来た時…
ソファを見れば、座ってテレビを見ているあっちゃんが…
寝室を見れば、横になって、スマホをいじっているあっちゃんが…
台所を見れば、換気扇の下で煙草に火をつけ上を向いて煙をはいているあっちゃんが…見えるような…
一人だけど…ここにいると
一人ではないような
気がしてくる。
