出たな!あっちゃん…
夕方買い物に行った。
その帰り…
左右に別れている道に突き当たった。
右へ行こうか…左へ行こうか迷っていたら・・・左側の先には、警官が2人立っているのが見えた。
ドキッ!
警官を見ると「ドキッ」とするのは、私だけだろうか…
大きな道へと繋がっている方へ、警官が立っているけれど、捕まるようなことしている訳じゃなし…左側の道を進むことにした。
笛が鳴った。
警官が近づいて来た。
窓を…コンコン・・と叩く。
何も悪いことをしていないのに…ドキドキする。咄嗟に、「右側を進めばよかった。」なんて…考えていた。
車を止め、窓を開けると・・・
キョトン…とした顔をして警官が言った。
「助手席の方が、シートベルトをしていないと思い車を止めさせていただきましたが・・・。」
助手の買物袋をじっくり見て…
「すみません。助手席には、誰も乗っていらっしゃらなかったのですね。失礼しました。」
車を進めた…
帰りの車の中で・・・
ハッと…した。
「助手席の方が・・?
シートベルトを…?
誰も乗っていなかったのですね…」
乗っていたのかも・・
あっちゃんが…助手席に。
私の隣に座っていたんだ。
警官はそれを教えてくれたんだ…
