繋がらない110番
急に声を荒げて泣き出したくなった。(まただ!)
昨日から夏の疲れが出たのか、暑いので冷房をずっと…かけて眠ったせいか、どうも頭が重い。微熱もあり喉も痛かった。
例え…高熱が出ようが、
目眩がしようが…
倒れようが…
そんな事などちっとも怖くない。
ただ…
あっちゃんがいない…のが心配。
車が窪みに、はまったら…
「あっちゃん…来て・・」って…
大掃除中に指に釣り針が刺さった時も…
「あっちゃん…来て・・」って…
熱があって動けなくなった時にも…
「あっちゃん…来て・・」って…。
電話すると、
直ぐに駆けつけてくれるあっちゃんが…いない。
あっちゃんがいるだけで安心できたのに…。
仕事の愚痴も、嬉しかっ出来事も…あっちゃん(遺影)に向かって話していても、いつしか涙で止まってしまう。
そばにいて欲しいよ。
一人も…もう飽きたよ。
話したいよ。
直ぐに…来てよ・・。
あっちゃん・・・。
残念なことに、私は年々元気を失くすだろう。いずれ病気にもなるだろう。もしかすると…入院ってことにもなるだろう。
私専用の110番…
あっちゃんへは繋がらない。
今度はどこへ電話をかければいいんだろう。
今度は、誰を呼べばいいのだろう。
きっと…
私は・・・
私は…誰も呼ばない。
