顔が…顔が見えない。
まさか。
まさか…あっちゃんが死ぬなんて…
まさか。
まさか…息ができなくなるなんて…
まさか。
まさか…あっちゃんの心臓が動かなくなるってことが、本当にあるなんて…
信じられなかった。
夢か現実か分からないまま・・・お通夜になっても…告別式の日が来ても…あっちゃんは、静かに眠ったままだったから・・
一向に起きる気配すらなくて…
皆んなが何を言っても…
体中…花でいっぱいにしても…
閉じている口にお酒を注いでも…
起き上がろうしないから…
「死んでしまったんだ」って思うしかなかった…。
仕方なかったから・・・そう思っただけなのに…
あっちゃんは、あの日から帰って来ない。
本当にいないのだろうか…
もう…絶対に会えないのだろうか…
あっちゃん…振り向いて・・・
