待ちくたびれて・・・
また、夜がやって来た。以前ならこの布団に入るまでの時間が大好きで大好きで・・・
あっちゃんと夫婦二人だけの生活は、9年目を数えていた。
あっちゃんは夕方から、コンビニに行くことが多くなっていた。
だから、夜は、私ひ・と・り。
この「一人の時間」が、
たまらなくいい!
「一人の時間」が、
たまらなく好きだった。
録画している韓ドラ見たり、オットーのカタログ見ては、似ても似つかないモデルと自分を重ね合わせ、ひとときお金のかからないカタログショッピングを楽しんだり、
ゆっくりお風呂に入ったり・・・・・コーヒー作って、テーブルへ置き、足をくんでリラックス・・・・・。誰にも邪魔されない、私だけの自由時間。
私は好きだった。
でも、よく分かった。
いつかは必ず帰って来る人がいるから「一人の時間」は、楽しいのだということが・・・・。
あっちゃんが必ず帰って来ると思っているから・・・・大好きな時間だった。
私は、あっちゃんの帰りを「待ち」
・・・・その「待つ」時間を楽しんでいたのだ。
帰ってくるという「安心感」があったのだ。
人は、余裕がないと
心 から笑えない。
人は、ゆとりがないと
人に優しくできない。
人は、安心してないと
心から楽しめない。
今、本当に分かった。
「待つ」って、素敵なことなんだ。
待つ人がいるって、
とてもとても幸せなことなんです。
待ちくたびれて・・・・
