冷たい涙
雪の少ないここ…この地域でも、毎日のように最低気温はマイナスを表示する。
寒がりなあっちゃんは、今年もまたお気に入りのラム革のジャケットを颯爽と着こなし大好きな大阪の街を歩いているのでしょうか…。
大好きなすき焼きを作るから…帰っておいで!って言うのだけれど、まだ大阪の…あのネオン街で、煙草をくわえ、星の見えない空を見上げているのでしょう。
長い長い一人旅に、勝手に出かけてしまって…いつ帰ってくるかも分からない人だけど…。私が生きているうちは待っているから…。早く帰っておいで…。
冷たい冬は、いつも感じている「喪失感」が2倍にも3倍にも感じられる。
逢えるその日まで続くのですか?
私は、耐えられる力を持っているのだろうか。
泣くことにも疲れた心からは、心臓にチクチク痛みを感じながら、浸み出るように涙が溢れる。
湧き水のように…出てくる涙ほど…淋しいものはない。
こんな日は、あっちゃんのことが一段と憎たらしく思える。
本当に…春が早く来ないかなあ。
春になっても…何もないんだけれど…。
