絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

鬼嫁奮闘記①

カーテンを開けると、見慣れない風景が広がっていた。

夏・・・

始まったばかり!

朝から、夏が来たことを喜んでいるかのように蝉の大合唱。


「初盆のことだけど・・・」

朝っぱらから声をかけられ、蝉の鳴き声のように鬱陶しく感じ・・・

出て来てしまった。


何故だろう。

鬱陶しい!


こんな時、本当は肩寄せ合い、支え合わなくてはならないということは、よくわかっている。そうしたいとも思っている。

だけど・・・・何故か息苦しい。


あっちゃんが、息を引きとった直後だった。あの時私は、娘と義父母と手を取り合って泣いた。肩を寄せ合って泣いた。そして慰め合った。


私は言った。

「任せとき!」と。


胸を叩いても見せた。

義母は、言った。

「義弟もね!」


「もちろん」

本当にそう思った。

あの時は・・・私が全てを背負ってやろうと。


だけど、今・・


冷めてしまった自分がいる。

現実が見えるようになったと言った方が正しいかもしれない。

私には、あっちゃんの代わりはできそうにない。




嫁はやめたんだった。


これから、

本当の闘いが始まる。

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