桜…泣き・・
黄昏泣き…ってご存知ですか?
生後3、4ヶ月ぐらいの赤ちゃんが、夕暮れ時になると、3、40分程度泣き続ける様をそう…表現します。
お母さんにとっては、突然泣き出すので心配にもなり、一生懸命あやしても泣き止まないので頭を抱えてしまいます。
私に…まさか、この黄昏泣きにも似た症状が、この桜が咲く時期に表れるのです。
桜の時期になると…、
世間が、一気に華やぎます。
初々しさ…そこには人生の出発点のようなものが見えます。
晴れ姿、爽やかな微笑み…
出会いの時…
何かが始まる予感がします。
私も、桜の花を見るのが大好きでした。お弁当を広げて、あっちゃんは、その木の下でビールを美味しそうに飲んでいました。
私が、あっちゃんの死後、毎日のように通っていたのが、地元でも有名な桜の花が咲く浜辺でした。
3年前からの私は、
桜の花に、その清々しさの中に、寂しい疎外感を感じるようになりました。桜を見ると、哀しくなるのです。桜を見ると、寂しくなるのです。
私と正反対なようで…。
泣きたくなるのです。
また、新しい年が、
自然が芽吹き、活動し始める時期が来たことが、何故か息苦しいのです。
大声を上げて…泣きたくなる。
早く綺麗に散らないかな…
