生きたいのか…死にたいのか!
スタッフルームからデイルームにいる利用者を眺めていた。
天井を伝う大きな窓からは、散々と自然の光が差し込んでくる。
こんな日…寝転がってテレビを見ている中、高校生。前半は3連休のゴールデンウィーク。今日は、1人だけ祖父の迎えで外出している利用者がいる。買い物に行って昼食を共にするらしい。ニコニコ顔で車に乗って出かけて行った。
今日は朝から、数人の利用者が自宅へ電話をしている。もちろん外出や外泊のお願いを家族にするため。しかし…その殆どの利用者が電話を切る時には肩を落とす。
「また、連絡するから…」って中途半端な答えが返ってくるからだ。
白か黒!
行くのか行かんのか!
するのかやめるのか!
私はいつもあっちゃんに迫った。
お酒止めるか…
仕事辞めるか…
入院するのか…
離婚するのか…
生きたいのか!
それとも・・死にたいのか!
あっちゃんは、私からの激しい尋問に…いつも心の中でどう答えていたのだろう。
答えを聞くまでもなく、私はいつも結果を自分で決めていたから…。
やめたいけど…やめられないこと…って・・誰にでもあるよっ…。
