水無月
「水無月」
綺麗な響き…
「水無月」というのは、水が無いという意味ではなく、「無」は「の」という意味があって、
「水無月」=「水の月」と言うと聞いたことがある。
小学生の頃は、梅雨がそろそろ明ける時期、何処の田んぼにも水が多くあるので「水無月」になったとも教えてもらった。
妹が、最近リウマチと言う病気が再発したことを聞いた。
「また…痛いんかあー?」
「朝が。動けん…」
「どこか痛い?」
「足」
「マンション…考えんといけん」
妹のマンションには、エレベーターがない。
3年前、あっちゃんを亡くした年の夏、妹は突然発症したリウマチという病気と闘っていた。妹は看護師なので、その症状や自分に合った治療法等は、私よりは遥かに知れる環境にあったものの、医者の不養生という言葉があるように、痛みが限界に至るまで我慢し、受診・治療をしないでいた。
発症して時間が経つほど、治療も長引くだろうに…。
だけど、そんな年の初秋、治療がひと段落したところで、あっちゃんを亡くし寂しがっている私に、姉と一緒に痛い足を引きずりながら新幹線で会いに来てくれた。
あれから…3年。
完治することがないのだろうか。
また妹を苦しめている。
長い長いラインで情報交換!
見えないが…痛がっている妹の顔が浮かぶ。
吹き出しそうな笑いを誘うスタンプを見ると…なおさら・・・
泣けた…!
妹は知らないだろうが…。
泣いた。
今日…妹の誕生日・・・
痛みが…
痛みが和らぎますように!
その病気…水に流して下さい。
