流されるまま…生きている
向日葵が…少しだけ・・・
申し訳なさそうに咲いていた。
夏の終わりを惜しんでか…人々の向日葵を眺める目も…
今まさに夏の終わりを華やかに彩ってくれたことへの感謝の想いと労いの思いを…抱いているように見えた。
最後の力を振りしぼり、両手を力一杯ひろげ、太陽を浴びている向日葵と…
何故か…あっちゃんの姿が重なって見えた。
夏が終わる。終わった…・・・
季節が…また一つ終わろうとしていた。
あっちゃんが大好きな夏が・・・
終わる。
生きている私は、
来年も…また、どこかで向日葵の花を見ることになるだろう。
見たい訳ではないが、「生きている」とは、そう言うことだ。
別に見たくはなくても…
別に会いたくはなくても…
見えたり、会ったりするものだ。
一方「死別」は…
見たくて仕方なくても…
苦しいほど会いたくても…
絶対に見えないし…会えないことだ。
終わって…また始まって・・・
その繰り返し…。
私は淡々と
それらを受け入れている。
命の果てるまで…。
