私の相手は「死別」
私には可愛い姪が3人いる。
1人は妹の長女で、看護師である妹を見て育ったせいか彼女もまた、医療系の学校に今通っている。
2人は姉の長女と次女で、今では2人ともりっぱなお母さんだ。
自分の人生を想うとき…
つい、一番近くにいる姉妹の人生と比べてみることがある。
姉は…子どもが・・
姉は・・・娘達の病気と闘った。
次女は、一歳になるかならない時に入院生活を送っている。大きな病院のベットで寝ているまだまだ小さな娘の姿を毎日どんな思いで看ていただろう…。
回復を祈りながらも震える不安な心と闘い、ただただ…小さな小さな手を握り、頬を撫で…必死に回復することを信じただろう。
長女は、5歳の時から約1年間入院していた。『我が命に代えてでも元気にしてやろう』と…毎夜毎夜祈りながら、時には涙を流し、ただただ…見守ることしか出来ない苛立ちの中で、眠れない夜を過ごしただろう。
妹は…自分が・・
妹は、自分の体と闘った。
今から5、6年前リウマチが発病し、一時は、階段、料理、服の脱ぎ着もできないほど体が痛んだと言う。そんな時…側で妹を支えたのが、当時高校生だった長女だ。彼女はそんな体の痛みに耐える母親を看て、自分の進学先を決めたと後に話してくれた。
妹は今でも、定期的に通院し治療を受けている。
そして、私は・・・
私は…夫が・・・
私は、夫の「死別」と闘っている。
いつまで…続くのだろう…
この…闘いは、全く光が見えない…
なんて…人生だ…
