仮面人生
どんなに哀しくても…
どんなに寂しくても…
2人で暮らした家には、もうけして主人が帰ってくることがなくて…
主人の服も…
靴も…
財布も眼鏡も…
使っていた布団も香水も…何もかも…片付けられなくて…
帰ってくることがないのに、いつ帰ってきてもいいように…
そのままにしている全ての中で・・
話す声のしない家の中で、
私の影しか映らない部屋の中で、
私がいる所にしか明かりが灯らない家で・・・
一人・・・。
どんなに哀しくても、
どんなに寂しくても、私は・・・
一歩この家から出ると…笑っていた。
昨日の夜は泣いて腫らした目も、朝、水で冷やし化粧で隠し…職場に行った。
一歩この家から出ると…
主人を亡くした…私は演じない。
今もそう…
新しい居場所で…
私は、人生楽しんでいる人装ってる。
いつまでもつか!
仮面人生!
さあ!
今週末は家に帰るぞ!
冬用タイヤ履き替えに。
