死別 新たな哀しみが続く
何かが終わったような…
そんな気がした。
夫の死から5年…
私は、
すごくすごく哀しくて、寂しくて…苦しくて…泣いてたあの頃を…
毎日毎日海に行っては、真っ暗になるまで
ただ…空を見て・・・
…海を見て・・・
泣いたあの時の気持ちを…
5年経って・・・
あの…息が止まりそうなほどの…「哀しみ」がどれほどのものだったのか…
あの…心臓がちぎれていくほどの…「哀しみ」がどんなに深いものだったのか…
思い出せずにいる…。
強烈な…
今まで感じたことのない感情に押しつぶされ…死んでしまうのではなかろうかと思うほど苦しかったのに…。
あの時のその・・・
心に感じた切れそうな痛みを…
思い出せなくなった…。
5年経って、
やっと…死ぬほどの哀しみを乗り越えつつあるのだろうか…。
哀しみが癒えた訳ではない。
あの心臓に突き刺した「痛いほどの哀しみ」の痛みが薄れただけに過ぎない。
しかし…
愛おしさは膨らむばかりで…
季節が変わる度に「生きていたら…」と悔やみ懐かしみ…
普通ではない自分の立ち位置を悔やむ。
これから5年は、「悔恨の哀しみ」が続くのだろうか…。
終わりは・・・
また新たな「哀しみ」の始まりなのだろう。
