思い出…の嵐の夜に・・(6年前)
(昨日は凄い雨でした)
嵐の夜に一人なんて・・・
昨日仕事が終わって、スーパーによって、チーズケーキと塩パン、かっぱえびせんにオレオ、それからみかんを買って・・・・・
晩ご飯用のおかずをお惣菜屋さんで調達して・・・・家に帰った。
準備万端!!
「何の?」
「嵐の夜の!」
後は、台風が来ようが・・・・・・・鬼が来ようが・・・
なんとかやり過ごす覚悟をして時間をつぶした。
そう言えば、「あらしのよるに」という絵本があった。
嵐の夜に・・・二匹が居合わせた小屋の中・・・・
ヤギは、そこに居るのがオオカミだと知らず・・・!
オオカミもヤギだと分からず・・・!
暗闇の中お互いの姿が見えないから。(食う食われるの関係)
二匹は話をした。
嵐がおさまる頃、二匹は、再会を約束する。
互いのことを知らずまま・・・
嵐の夜にオオカミとヤギは友達になった。
「不安」な時間を共有し、それぞれが見えない「温かさ」を感じたからだろう。
人は、人の声を聞くと安心するものだ。
そこに「一人じゃない」と分かると、ほっとする。
同じ不安を共有していると思うと、私が強くならなくてはという気さえしてくる。
そこに一緒にいる誰かのために優しくなろうとさえ思う。
ガタガタと揺れる窓ガラス
バンバンうるさい換気扇の音に・・
風の音・・
窓を叩く雨の音・・・・
この家には、誰もいない。
いや、物言わぬあっちゃんが、きっといてくれているはず。
嵐の夜に、泣いた。
台風に腹が立って泣いた。
嵐の夜に、テーブルいっぱいの食べ物を見て泣いた。
声に出して泣いた。
泣き声をかき消すために大音量でテレビをつけた。
今日は、どの家も閉めきっているだろうし、外はうるさいし大丈夫だろう!
久しぶりに家の中で
「あっちゃん!」って叫んだ。大きな声で、三度・・・・!
嵐は、きっと、私の声をかき消してくれただろう。
嵐が過ぎた。
今日は静かな夜が来た。
