微笑みの理由
あっちゃんがいなくても・・・
私は生きているみたい。
以前より、笑うことも、話すことも、出かけることも、外食することも、遊びに行くことも、人に会うことも少なくなったけれど・・・。
こんなにも哀しいのに・・・
こんなにも淋しいのに・・
人間って、
生きていけるものなんだ。
白骨になったあっちゃんと、毎日話をして・・・・
涙が止まらなくなった夜には・・
冷たい水で顔を洗う。
何度も何度も。
泣き腫らした目で職場には行けないから。
あんなに泣いても・・次の日、
元気に笑顔で、
「おはよう」と、言っている。
「哀しみ」を微笑みで隠し「淋しさ」を笑い声に変え・・て・・
私は生きている。
とっても、とっても・・・
あっちゃんに会いたくて。
あっちゃんに触れたくて。
頬に両手を当て、温もりを感じたくて。
できれば、手を握り、抱きしめてみたくて。
ほんの少しでいいから・・・
「あっちゃんに会いたい」って想いが、いつも涙になるけれど、
その涙を、いつも
笑顔・・・で隠している。

